もう生まれ変わってみてやり直してみたいな
僕に才能なんてないなら

もう花が散っている事に今気がついた
前髪が伸びすぎたみたいだ
ダサいよな、自分の限界も現実も
何だか直視ができなくてさ

あぁ、
「明けない夜はないから」
「止まない雨はないから」
綺麗な言葉だけで生きられたらどれほどか

道端に踏み潰された花が朽ちている
あぁ、まるで僕らみたいだ

「夢は叶うから」とかそんな綺麗事を
信じ続けて戻れない所まで来ちゃったよ
花開かずに散るのを待つ余生か
春が散っていく、才能落花

もう歳をとっている事に今気がついた
夢を見すぎてたみたいだ
子供の頃、憧れた未来に縋って
僕ら、歩き出せずにいる

なぁ、
「愛は世界を救う」とか
「皆んなで笑い合おう」とか
その"世界"や"皆んな"に僕は含まれてないのに

才能も無ければ普通にもなれぬ僕らに
もう、居場所はないんだろう

なぁ、何か言えよ偽善者

「愛は平等だよ」とかそんな綺麗事を
信じ続けて僕らいつまでも欠けたまま
こんな僕が叫んでも世迷いごとか
心朽ちてゆく、才能落花

分からないんだ、もう
ここから立って歩いて行くことも
何か書くことも

なぁ、
「君の笑顔が綺麗」とか
「他に何も要らない」とか
僕だって本当はさそんな詩が書きたかったんだよ

書けば書くほど
答えがわからなくなっていって
もう、何も書けないんだよ

春が散って、夏、爆ぜて
今日も僕は歩き出せないままだ
夢も愛も才能も、もう、分からないから
「夢はいつか叶う」んじゃなかったのか？
いつかってのは、なんだ、死後だったのか
夢が散っていく、才能落花

花が散って、種が落ちて、芽吹いて
夢がそこで咲く、才能開花