それでも雨が降り始める 無音の夜半に密か俄かに
遥か彼方 遠方からは 雷鳴が霞む様に聞こえる
静寂と騒音の中には 車輪の回る音が響いている
昔 昔から気づいていた あの月を見下す その瞳

眠りは深く深く 兎の夢を見る夢を  見ている
眠りは深く深く 宇宙の夢を抱く夢を 抱いている

それでも日は未だ昇らず 廻る覚えたてのいろは歌
途絶えはしないその旋律に 知らない歴史の秘密を知る
竹の道を走り 駆け抜けて やっと辿り着いたというのに
夜が 夜がまた動き出す 君が玩ぶあの月に

眠りは浅く浅く 意識の中を泳ぐ夢を 泳ぐ
眠りは浅く浅く 宇宙の中を泳ぐ夢を 泳ぐ

それでも終わらない時の波に 流されて浮かぶことの危機
逆らわずに抗いもせず ただ身を任せることの意義
途切れない人の向こう 死に到る為に産まれ出た意味
眠らない人の意志の心裏 生きる為に自ずから断つ意味

珠に混ざらない月は風と遊ぶ ただ風と遊ぶ
箱庭に昇る月は単に欠けている ただ単に欠けている

それでも影はゆらり浮かんで 夜を背にして何処かへ消える
長く 永い夜を越えて 満月をこの手にした時
竹は傅く 雲は連なる 天空へ続く道は開く
君はやがて目覚める そして 漸く夜は明けるだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

月籠の夜

どこがサビでもいいけど、サビっぽい部分がないね

閲覧数:123

投稿日:2009/04/29 13:56:26

文字数:531文字

カテゴリ:歌詞

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