知らなかった絶望が
すぐ近くにあったことを
仲間達が何に脅え
何を望み続けてきたのか
若い僕らはそれさえ
解らぬままでいた

満ち足りている日常を
自ら脱ぎ捨てて
大切な何かは奈落の底に落ちた
愛したあの人は
扉の真実の中にいる
開ければ飲み込まれる
ノックして立ち向かうよ

熟した果実をもぎ取り
自分のふところに隠して
取り出したナイフを
見せ掛けに振り回す
動けば毒が回り
止まれば身体が溶ける
前へも後ろへも見えるのは暗闇

それでも進もうじゃないか
それしか生きられない

満ち足りている日常を
自ら脱ぎ捨てて
大切な何かは奈落の底に落ちた
愛したあの人は
扉の真実の中にいる
開ければ飲み込まれる
ノックして立ち向かうよ

武装した鋼で
自ら壊していくから
それでもあの日を取り戻したいよ
愛したあの日々は
扉の真実の中にある
開ければ飲み込まれる
ノックして立ち向かうよ