やさしさ 飲み込む
にじんだ アルファベット
テーブルクロスに
消えないカフェ・ラテの跡
ふたりは ふたつで
知らないことばかりで
甘さも 苦さも
想像さえできなくて
たとえばどんなに近くにいたって
あなたの感じた痛みは分からないね
ぼくらは今日も揺れている
「苦いよね」って確かめ合ってる
小説みたいにはなれない
それでも同じでいたかったよね
さよなら透明
手を振る 幼さたち
きっとまた劇的じゃない朝が来る
大人になるたび分からないことが増えて
ぼくらは今日も揺れている
「甘いよね」って確かめ続ける
きっとありきたりな未来を
それでも歩いていかなくちゃ ああ
「言葉はいらない」なんて嘘だ
ぼくらは今日も揺れている
主役になれないふたりのまま
きっとありきたりな未来で
「痛いね」って笑い合いたいから
あなたが流した愛に
こたえたくて今日も揺れている
子どもをやめたぼくらなら
ずっと歩いてゆけるはずだから
ふたりは ふたつで
「苦いね」「甘いね」
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