DEATH IN THE AFTERNOON
飲み下した失望を忘れるほどの衝撃と
日々過ごす糧を賄える程度の幸運を待ちわびている
いつか見た光は網膜の隅 消えないままで
忘れることもできず停滞を責め続けている
騒々として 奪い去る本能の隙を 殊に食むような弁舌を
想像を賭して 拭い去る情動の隅を言の葉で刺して
光のような 祈りのような 理想のような幻を
標のような 願いのような 言葉のような幻を
見えるものすべてを飲み干してよ
そこにあるすべてを噛み砕いてよ
いつかすべて亡くしてしまってもいいと思えるような幻を
妄想として描く理想の理由を乞うだけの歪な理屈も
縮尺の狂った四角を塗りつぶして
透明な月が昇る
光のような 祈りのような 理想のような幻を
標のような 願いのような 言葉のような幻を
現のような 叫びのような 希望のような幻を
心のような 身体のような 生命のような幻を
見えるものすべてを飲み干しても
消えることのないゆがんだ景色と
まるですべて亡くしてしまったような穏やかな午後の終わりを
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