A
羽化をやめた私たち
明かさないの 何も
溺れていくのは
未知だから
不可視なのは私だけ
切り取られた景色
沈む森の奥
いきましょう
B
不定形が溶けて
薄花色
我儘な望みも
今は赦して
S
幸福の残骸に埋もれる私
美しき世界に朽ちる蛹さよなら
永遠の終焉はあまりに綺麗
透きとおる星を抱いた
眠りましょうふたり
深海のように
A
羽の外の貴方へと
秘密めいた言葉
土の下で鳴く
ねえ孤独
B
もう開かない幕間
二重緑
交われば苦くて
今は逢えない
S
幸福の残骸が降り注ぐから
飲みこんだ想いが棘になってさまよう
告げられた終焉はあまりに静か
ただ無垢な星の彼方
流れましょうふたり
息吹のように
——ひらがな——
A
うかをやめたわたしたち
あかさないの なにも
おぼれていくのわ
みちだから
ふかしなのはわたしだけ
きりとられたけしき
しずむもりのおく
いきましょお
B
ふていけいがとけて
うすはないろ
わがままなのぞみも
いまわゆるして
S
こおふくのざんがいにうもれるわたし
うつくしきせかいにくちるさなぎさよなら
えいえんのしゅうえんわあまりにきれい
すきとおるほしをだいた
ねむりましょうふたり
しゆかいのよ(お)に
A
はねのそとのあなたえと
ひみつめいたことば
つちのしたでなく
ねえこどく
B
もおあかないまくま
ふたえみどり
まじわればにがくて
いまわあえない
S
こおふくのざんがいがふりそそぐから
のみこんだおもいがとげになってさまよう
つげられたしゅうえんわあまりにしずか
ただむくなほしのかなた
ながれましょおふたり
いぶきのよおに
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