カランコロン カランコロン 不気味な夜に響き渡る
カランコロン カランコロン 追いかけてくるような音でした

あの夜出会ったのは ひとりの女です 顔も名も思い出せない
あの雨のせいなのです あの女は傘も差さず空を見上げてた
花魁のような美しさ 悲しそうな瞳 折れそうな腕 すべてに惹かれたのです

カランコロン 「濡れた唇にひとつ落としましょう」
男の唇狙って近づく 美しい女の微笑み
カランコロン 「この身を捧げましょう」
女を抱きしめ ほら家へ 帰りましょう 華奢な身体を支えて行きましょう


ボンヤリ蝋燭 暗い部屋の中です 喘ぎ声響き渡る
突き上げる快楽に溺れたのです あの女に溺れてしまった
白い肌に落とす痣 苦笑いもんの囁き 熱い口づけ すべてを奪ったのです


カランコロン 「嘘吐き舌を絡めましょう」
女の囁きも嘘なのか 怪しげな女の微笑み
カランコロン 「もう離れることはないでしょう」
女を抱きしめ ほらもう一回 愛を囁き この身に印を付けましょう


女と別れて数日後 あの夜が恋しくなってきたのです
もう一度会おうと決めて飛び出したのです

あらら 男が地獄の底に落ちる あらら 女の微笑み


カランコロン カランコロン 騙された男は不気味な夜に死んでしまった
カランコロン カランコロン 騙した女は今日もまた男を引きずり込んでった
カランコロン カランコロン 不気味な夜 満月と高らかな笑い声が響く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

汚い欲

どうも、妄想爆発です。

閲覧数:70

投稿日:2012/02/14 15:06:16

文字数:613文字

カテゴリ:その他

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