いくつものドアを開けて辿る
果てしない迷路に迷う少年
抜け出したその先に
見たこともない景色を期待する
木漏れ日の中で風が唄い
暖かい日差しが眠りを誘う
いつしか夢に堕ちれば
空を舞う鳥になって自由を得る
晴れ渡る陽の光を浴び
季節は流れてゆくまま時を連れ出して
宛てのない旅は何処へ向かう?
埋もれていく記憶さえ儚いまま
錆び付いていく
歪み壊れて
やがて砂となり
風にさらわれ…消えた
夜を数えては明日を目指す
とめどなく過ぎた繰り返す景色
いつしか胸の奥に
密かに痛みが走る
『早く目覚めて、目覚めてくれ』と願う希と
迷いが重なるから審議の扉を開ける
見初めた優しさが嘘でも
誰かがなぞる路を歩んでも
何故にもがき真実を求める?
知らぬ間に崩れた宴に
踊らされた身が悼む
園に埋もれながら…
狂い始めた歯車から
奏でられた不協なリズムに乗って
止められないまま走り出した
暴走にも似たような熱き想いが
焼け焦がれて
色を変えながら
やがて灰となり
抗う間もなく…
勿忘草に意味を寄せて
叶えられない願いを託すように
暁の空問いかけても
答えなどない今更遅すぎたのさ
枯れゆく身は
悔いに満ちたまま
やがて塵となり
跡形もなく…消えた
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