みんぐもーた＠ついった

今日も通勤するフリで
いつものあの場所へと向かう
そこはそう至高の楽園
ニヤケ顔で君たちを待ってます
向こうから列になって歩いてきた
隠れてる僕に気づかず通り過ぎる
今すぐにでも飛び込みたい！
でもでもそれは犯罪です
あああ届かないこのもどかしさ
まぁそれはそれでありですね...

弱いから守って欲しいだとか
強いから任せておけとか
自身で思うのは自己満足だって
誰かが言ってたんだって
「悲しいから慰めて」とか
「苛ついたから寄らないで」とか
そんなのは君の都合で
僕には関係ないんだよ
僕が知らない何処かの国で
たくさんの人が苦しんでたって...

僕はあの子になりたかった
強くて綺麗でかっこよくて
誰にも負けない存在に
僕はあの子になりたかった
あの子より後に造（うま）れた僕は
外に出ることが出来なかった
戦争の真っ只中なのに
僕はとても平和だった
僕は考えることが出来た
でもそれは僕に邪魔なもの（ツール）...

ほのぼのと暖かく
そして優しい
☝（上）と☟（下）を裂く水平線
頭上には海
ボクは雲の上に立ち
海へ手を伸ばす
掴んだのは魚
脆く泡へ変わる
じりじりと　ぐらぐらと
照りつけるおひさまが...

これは物語　キミの物語
瓦礫の丘　眠るキミは
穏やかなのか苦しいのか
判らないのか　動かない
遠くの空はまだ蒼いままで
陽が落ちることはなくなったこの街で
キミは眠る　眠る　眠って
内部丸出しのその眼球は
光を灯すことは　もう　ない
カタチを保ったままの姿勢...

あなたがいつの間にか　雲の上に居て
存在がとても遠く感じた
私はこの地面から　離れられなくて
嗚呼　今すぐに行きたいのに
苦しいよ　この手は弱すぎて
届かない　あなたの背が見えるよ
このまま忘れられたなら楽になれるかな
「何処かでまた会えるよ」
私はその言葉を噛んで飲んで
「僕はずっと見てるから」...