タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧（9）

　
　夕日に吼える　錆びた狛犬
　影が手招く　鳥居の烏
　猫の行列　鬼火を掲げ
　骨掻き鳴らす　傍らの夢
　茨の檻の蛇が差し出す
　果実の蜜に溺れた小鳥
　孵ることなく朽ちた卵を
　囲む子供が数える秒針
　耳を打つ　心の声　欲と見栄...

　
　近付く十字路　笑いあい
　僕らは手を　振り合った
　嫌いじゃないよ　でも“今”は
　お互いの“路”　進む時
　真っ暗闇に　続くこの“路”
　ゴールが何処か　誰も知らない
　離れていても　忘れないでね
　僕らの絆は永遠だと
　大げさな言葉も涙さえ...

　「キミが新しい　ご主人様？」
　ボクは操り人形
　糸を引っぱりゃ動き出す
　簡単でしょう？さあ、早く！
　ボクを上手に踊らせて
　お手入れを忘れないでね？
　そうしなきゃ、直ぐ壊れちゃうから
　ぶーらら　ぶーらら　揺れる足よは
　まだまだ一人じゃ、何処も行けない
　キミの助けが必要なんです……...

　お山の麓の　お里の娘
　勝気で綺麗な　娘はある日
　提灯片手に　ブラブラ下げて
　お使い頼まれ　村への帰りに
　鬼に捕まり　籠の鳥
　籠女囲まれ　逃げられぬ
　お山の麓の　お里の男子
　優しい気弱な　男子はある日
　お宮の裏手の　鎮守の杜で
　目隠し影追い　置去りにされて...

　ボクのレディー・クレイジー、愛しい人よ　
　その手が抱くのは　祈りか　生命(いのち)か　
　鏡が映した　キミの瞳　
　どうしてなの？　ボクだけがいない　
　ボクのレディー・クレイジー　どうしてそんなヤツと？！
　ボクならこんなにも　キミを見ているのに　
　成る程、解ったよ　キミって子は　
　そんな...

　刻も蕩う　夜の街
　決して眠らぬ　灯篭に
　揺らぐ人影　踊る蝶　
　嘆く暇なぞ　ありゃしない
　嘘は嗜み　お生憎
　全てを笑顔で隠しましょう
　所詮は嘘よ　馬鹿馬鹿しい
　惚れたが負けよ
　ここは“天獄”！
　菩薩を装う...

　「どうぞ召しませ。とても熟れているでしょう？」
＜Ａ＞
　アナタが　手塩にかけて育んだ　あの果実
　蕾の頃から　誰もが望んだ　あの果実
　捥(も)ぎ取るように　全てを奪い去りたいでしょう？
＜Ｂ＞
　どうしてアナタは喰べようとしないのかしら？
　我慢？遠慮？　それが一体何になるの？
...

　
　
　キミは　至高の天に　君臨する
　だから　ボクは　永久に歌おう
　暁の下で　蒼天の中で　
　
　キミへの愛を　
　　
　希望を喰らう　我らが故郷
　荒涼の大地は不毛の大地...

　キミは　至高の天(そら)に　君臨する
　だから　ボクは　ただ唄おう
　暁の下で　青天の中で　
　キミへの　愛を
　誰が名づけたか　我らが故郷(こきょう)
　荒涼の大地は不毛の大地
　枯れた泉は　熱砂の川を
　乾いた風は　雲を千切る
　家畜の骸(むくろ)を苗床に　漸く草木は芽吹くだろう
　...