趣味はいろいろあるけど、一番は文書き。 普段はレストランでおいしいメシを運んでます。 ここには趣味の延長で書いた詩を、放置プ……放置していきたいと思ってます。 もし曲をつけて下さる方がいらっしゃったら、感激歓迎です(・ω・)
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あんた一体ナニジンなのさ
尋ねる声はドブ蛙
ああしろと言っただろうと
がなる面は般若
なんて在り来り
耳にタコだわなんて
欠伸をするあなた
ただの蛙が見せる答えを
無意味なのだと解いて
般若を見て書き記した...二者に愛を捧げる
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消えた影法師の向こうに
ちぎったノートをばらまく
大通りに面した歩道
行きずるは車の群れ
舞い上がる紙片を眺めて
一言だけ呟く
一度吠えたクラクション
それに掻き消されたけど
「我慢すればいいよ」なんて
口にしたよ...夜行迷走エイジ
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白く覆う雲に
濁りが一つ翼を広げてる
むらも濁りもない
空を指すように飛び去って
君に見えるかな
あの曇天の先の
頭を突き抜けるような
足元が消え失せたような
手を引いて
砂利道の上...空ノ奈落
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私の髪の毛が
真っ白なシーツに
するりと広がる
波打つしわと
山に沿うように
貴方の手と唇が
まだ戻らぬ内
ひやりとしている
寝所に熱を移し
待ちくたびれてる...水面
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車の天井に
雨粒がその身を投げて
砕ける音が無数に響く
か細く呆気ない
断末魔はまるで去り際
君が告げた暇(いとま)に似てる
濡れ遠ざかる背中に
追いかけさせた言葉
君の姿が針より
小さくなっていくのは...ヒナガ