トーキョーライム

月籠もり火照る水面
永久のような闇が終わる 今日
刻一刻 終幕飾るのは
ゆらゆらり 満天ムーン
「ねえ月 キミとの 最後の 宴だ」
踊れ 晴れやかに
僕以外 キミを知らないならば
それを 不変と呼ぶんだ
歌え 鮮やかに 孤独も吸い込んで吐き出せば
ああ 月光に透けていく...

深夜目覚めた 窓に映る自分のような
涙とは違う物が溢れだしていた
角度変えて光るナナイロの粒
明らかに普通じゃない輝きが
記憶に鮮明で 想って止まらない
マフラー巻いて駆け出した
この頬気付かれないように
目的地ただ一つだけ
過去も今の傷も払ってやろう
星空の丘 海岸公園 隣に君が居ないのは...

午前１時 君と２人
今日もららら奏でていた
「今日はだめだ」 君は零す
そうかそれじゃあ出掛けよう
誰もいない上空 赤い塔の頂上に行こう
わんつーすりーふぉー
かける駆け抜ける 眠らない街を
頬に触れる秋風
息を切らしたら 少し脚とめて
路地裏で 深呼吸してさ...

潜ってしまいたいと願った季節から
何年？いや 何年でもないか
深海の心地は悪くなかったんだけど
光が届かぬ場所で 暇を持て余していた
「上がれ 上がれよ」 上がれ 上がれよ？
海底の中 僕に響いた
「進め 進めよ」 進め 進めよ？
２００メートル その向こう側には
どうして今まで気づかなかったんだ！...