RAF

ひとしずく
零れては揺れる　夢の残骸に
僕は今
何を望んでいるのだろうか
やがて失われると
分かっていても欲しいものは
いつの間にかこんなに
近くにあったのに
きらり　ゆらり
過去に想いをはせて...

黒、闇…夜には
僕をも抱いて
「溶けて消えそう…」
そんな空間（せかい）になる
同じような物体たちが
僕の目の前に　積み上げられる
叫ぼうにも　僕にはもう
話す方法（すべ）さえ　残ってなんかいなくて
モノクロ世界は
どんな希望（ねがい）も...

それは、遠い遠い記憶でした。
遠くて、嬉しい記憶でした。
あなたに初めて出会った時の記憶です。
独りだったボクに、あなたは灯（ひかり）をくれました。
ボクに感情（こころ）をくれました。
誰かと接する喜びをくれました。
ボクは、一生あなたについていくと決めました。
あなたは、ボクにとって大切な存在だか...

舞い落ちる花びらに　想いを重ねた春
繋いだ貴方の手は　少し冷たかったけど
心はほんのり　温かかった
時は残酷だなんて　貴方は言っていたけど
私は素敵だと思うわ
まるでこの桜みたいに　綺麗で
けれどどこか儚いの
貴方は私を　嘘つきって呼ぶんだろうね
貴方に言われるなら　それでもいいかもなんて
そう思う...

耳元に聞こえる　私の音
嗚呼もう時間が無いわ　届けこの音まで
永遠が在るとは思ってない
いつか終わりが来るのでしょう
せめてその時まで　歌わせて
あなたにこの音が届くように
果てるまで歌うの　この声で
嗚呼もう時間が無いの　届け最後の音まで
感情がもし在るというならば
それは私が生きる証...