タグ「小説」のついた投稿作品一覧(2)
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古びた壁にカビ臭い廊下。
靴音がカツカツと響くなか、
先ほどの声が気になって仕方なかった
”ダメ”
消え入りそうなほどの
透明な声がひっかかる
わたしはあの声をどこかで聞いたきがする
ねぇ、と声をかけようとしたとき
彼は走りだした
「え、え?」...WORLD'S END UMBRELLA自己解釈その2
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「空を見に行こう」
「…え?」
私の返事を待たずに走り出した彼は、だんだん速度を上げ、問題の『傘』との距離を縮めてく。
私は何もいえなかった。
ただ顔に当たる雨から逃れるように、彼にひたすらついていった。
ズゥンと音がしそうなほどに、重苦しいほどの『ソレ』は、私たちを拒んでいるのかいないのか。
そん...WORLD'S END UMBRELLA自己解釈その1