如月和音

☆:『僕の特別』
★:所詮は言葉に過ぎぬ
　 Lunatic Fantasy
　 溢れ出す狂気についてゆけぬ
　 私は全てを壊したの
　 歪んだ世界に舞い落つ雪は
　 誰の涙だったのか
　 わからぬことも罪だと言うなら
　 今すぐ私を解き放って
　 あぁ、蜃気楼のごとき悲しみを...

少女は、テープを残して逝った。
果てる前に伝えたいことがあったのだろう。
彼は、テープレコーダーの電源ボタンを震える指で押した。
貴方は、言いました。
消えてしまうことに脅える私の耳元で、囁いてくれました。
『…みんな、死んでゆくんだ。いつ死ぬか、なんてわからない。もしかしたら３秒後かも知れないし、...

背中の折れた翼 もう治りはしないから
空なんて飛べないし 君の元へもゆけない
だけどまだ諦められないの
疾風（はやて）が吹き散らす桜を身にまとい
ありふれた日常を飛び越えて
君のところへ行く力を私に下さい
いつだって探してるの
君の面影を
いつだって想ってるの
君の幸せを...

ねぇ、泣いているの？
君との出会いは、誰も来ないような埃まみれの部屋の片隅だった。
-歌に形はないけれど-
覚えている。
すごく哀しくて、逃げたくて。
使われることがほとんどない教室の隅に逃げ込み、一人で泣いていたこと。
（…傷つけたく、なかったのに）
ただ、誰かを傷つけてしまったのかも知れないとい...

回りの世界が緩やかに崩れてゆく。
きっと私が崩しているのだろう。
私を囲むたくさんの壁が、私を圧しようと優しく、そして残酷にせまりくる。
みんなだったら軽やかに壁をすりぬけ逃げるだろうけど、私にはそれができない。
ゆえに潰される覚悟を決めた。
最後まで誰かに守ってもらうことを、私は望まない。
変質す...

聞こえるかな 私の声
君のところに 聞こえてるの？
不安なの いつかまた
失ってしまう気がして
だいすきだなんて伝えられない
そんなに私強くないの
ただ貴方が幸せなら、って
そう祈るばかり
本当の気持ちは…言えない
聞こえるかな 私の声...

広い広い天（テン）
あなたは空の向こう
私は大地の上で
月を空を太陽を
ただ見つめてるの
朝目が醒めて１番最初に
『おはよう』とあなたを見つめる
あなたのことを此処で見てるの私
雨の日も風の日もいつも
『良い天気だね』...

このまま消えること
そんなの怖くない
覚悟なんてできてた
君と会うまでは…
荒れ果てた地 崩れたタワー
雨の降る日に 君と出会ったの
笑顔、優しさ 君の全てが
私に幸せをくれたんだ
君をおいてどこかへ
そんなこと嫌だった...

まだ此処にいたいよ
誰か僕を助けてよ
届かないと知っていても
叫ばずにはいられなかった…
昔々の物語
目に見えぬ光が地を覆い
光に触れた者は皆
静かに消えてゆきました
今なお続く光の呪い
僕の中にも息づくそれが...

君をおいては何処にも
ゆけないんだから泣かないで
君の手を伸ばして？
ほら僕の手をとって？
巡り巡る鼓動を感じてよ
僕にも君の命を感じさせて？
幻想戯曲きらきら奏でて
ユメノセカイへふらふら歩んで
抱きしめてあげるから
何もこわくなんかないよ...

壊してみてよ あなたの愛で
壊してほしい 歪んだ鎖
こんなんじゃやってられない
わかっているのに止まれない
いつだって不安に惑わされる
真紅の薔薇
"そばにいるよ" "愛してる"
その言葉たちが永遠に
私を縛って壊してくれたら
I can believe......