ずれ

譲れないもの譲って
許せないんものを許して
そうまでして得た称号は
何の価値もなかった
抑え続けた衝動を
見抜いたと笑ってればいいさ
お前の思う私って
散々我を殺したお人形
嗚呼　本当は毎日反吐が出てる
笑っていれば...

ギアラの業火にて滅却せよ
アイツは死んだと決めつけている
くだらない価値　優越感で
かと言いながらお前なんか
死んだ俺らに生き返らされてる
選ぶか選ばれるか
堕ちるか　微塵になるか
この網をすり抜けて
灰と塵になった
アイツらの無残な叫びが...

誰かになろうとはしない
受けたその名の元で
いい香りのするあの花より
部屋を彩らせてるあの花よりも
引っこ抜かれやすい僕らは
生まれてから　いらないようだ
「毒がある 近寄るな」
好きに何と言われようと
花は枯れたりはしないから
名はある、嫌われモノの花も余所見せず...

腐らずに続けることは難しくて
誰も見ていないところで泣いている
諦めたり、やり直したり
無意味で無価値な僕ならば
見えた正解ばかり 追い求めるべきか？
自分を信じず誰を信じる？
泣いて　それでも頑張って
辿り、着く場所だから
幸せだ、きっと
頑張りたいと思えた私は...

5度目の桜　ファインダー越し
美しさと寂寥　降りたシャッター
漏れた声の行方　迷子になった温い夜の端
蔑ろにした合わないピント
振り向いて知った後ろ姿
残像と話をしてる　誰もいない夜のこと
嘘吐きが吐いた、嘘が後ろ向いた
君の姿 見えない方が良かった
面影のまま待っていた昨日は
幸せだったんだね...

寒くてもよかった
転んでも良かった
彩る傷さえ
頑張ることさえないまま
この記憶で生きるには
最初で最後の人生だ
しょう も くだら も 揃えてない
いつ始まったのか も覚えてない
こんな暗い 暗い人生は
在庫限りで 埃かぶって...

そこにいたいと　思っていた　でも
そこに私はいらないと思っていた
独りよがりじゃ格好悪いから
元から望んでないふりしてた
地の下で彷徨う私に　モグラさえ
見向きもしなかった
明日はあの日が来る
幸せと淋しさで
身の程を弁えるあの日が
おこがましいので...

乗っかった幸せは
乗りこなせやしない
期待外れ 望んだの
変わってしまうこと
怖いと 君が教えてくれたから
中途半端見せつけて
なにも言い返せないように
釘の根打ち付けて
この場に置き去りにした
離れてくソレに...