5度目の桜 ファインダー越し
美しさと寂寥 降りたシャッター
漏れた声の行方 迷子になった温い夜の端
蔑ろにした合わないピント
振り向いて知った後ろ姿
残像と話をしてる 誰もいない夜のこと
嘘吐きが吐いた、嘘が後ろ向いた
君の姿 見えない方が良かった
面影のまま待っていた昨日は
幸せだったんだね
もうここにいる理由はない
もうここにいる意味はない
薄明フィルター
本当の色なんて知らないから
散りゆく先は褐色と化し
それが答えとなるのでしょう
もうここにいる理由はない
もうここにいる意味はない
泡沫桜 残るはフィルム
色褪せたのは何だった?
揺れた枝の先で
花風に身を委ねている
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