6月30日(ろみお)の投稿作品一覧
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A)
世界は思ってたより狭くて
息苦しい日々を過ごしてる
僕の社会はちっぽけで
毎日耐えながら生きている
誰かが何かを「いい」と褒めた
みんながそれに頷いていた
僕は「いい」とは思わなかった
僕はそうとは言えなかった
B)...いつも死んでる、いまは生きてる
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S)
星が消えた
夜のすきまに
月さえのんだ
暗闇のなかで
僕はひとり
道をなくした
時のとまった
暗闇のなかで
A)...くらい夜道は
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s
遠くで花火があがって
夜空を赤く染める
見上げている君の後ろから
僕はその黒い背を見てる
A
花火が見たいと急に思いつき
言い出したら聞かない君に手を引かれ
熱気のこもる祭りの会場へ
僕はしぶしぶついてきた...花火大会(仮題)
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a
ぼくはニワトリ
たまごから産まれた
けどぼくのママは
鳥ではなかった
ママはにんげん
羽も生えてない
パパのいない家で
二人で暮らしてる
b...ぼくはニワトリ
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A)
つかない電球
不思議なおくすり
ガス欠ロケット
飛んだら夢
B)
深い海に
沈みながら
抱えた星
白いヒトデ...すいみんやく
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S)
落ちる陽に揚がる花火が
照らしてく宴の熱
並び咲く二輪の華を
羨む私偽りの花
A)
眩しく映った色とりどりの電燈(デントウ)
目を伏せながら歩いていても
夏の熱に浮かされた
気付かないふりをしてた...ナツツバキ
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僕の歌はなんでもない
なんの力も持ちはしない
涙を止めることも出来ず
流させることも出来はしない
僕の歌はなんでもない
なんの力も持ちはしない
人の入らないスーパーで
二時間おきに流れるだけ
僕は学が無いけれど
多分良いこと歌ってる...僕の歌
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1A)
カレンダーめくれば キンモクセイ
もうすぐ今年も 夏が過ぎる
小川に染み込む 蝉時雨は
あなたの街まで 聞こえたかな
1B)
ラムネを片手に 眺めた空から
不意に降り出した 淡い通り雨
1S)
さよならの声に またねと返した日...水色
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A)
すくった水は
重ねた掌から
さらさらと
流れてゆく
鍵をかけた宝箱に
入れた思いも忘れてゆく
B)
どれだけ力をこめて握っても
指先には隙間ができて...思い出箱