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手のなかの空
宵葉
今日も空は不機嫌な灰色をしていて、悲しいかな、私は・・・いや、この世界の住民たちはみんな、晴れ渡る青空というものを見たことがない。他の世界から来た旅人たちが持ってきた絵本で、ようやく空が灰色以外の色に染まることを知ったのだ。そうなった原因...傘
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外の世界を知りたくて 怪しい魔女の手に堕ちて
青の世界とサヨウナラ もう此処には戻らないわ
私の自慢の歌声 貴方に届ける術もなくて
私のものに手をださないでよ 横取りなんて最低な女!
夜明けがくるたびに 貴方が思い出すのを祈って
出ない声で奏でるの 貴方への愛の歌
泡に還るのを待つだけなんて 魔女の...未定
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君を失うならば 僕はもう生きてゆけない
大げさな言葉だけれど きっと 本当だと思うから
私の全てを君に捧げよう 愛し続けることができるなら
この世界が私たちを拒み続けても ただ愛し合おう
もう二度と会えなくなっても 僕は君を忘れないよ
この世界で愛し合えないならば 他の世界へ渡ろう
誰にも僕らの愛は...未定
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黄昏時 お茶会行きの馬車が公園に着く
美味しいお菓子 甘いジュース 何でもあるよ
おいで おいで お家のことなんて忘れて さぁ
ピンクの馬車には女の子
青い馬車には男の子
乗り込んだらもう戻れない
さぁ出発だ!
満足するまでお菓子を食べて
歯磨きなんてしなくていいよ
虫歯になっても知らんぷり...未定
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「また今度」そう言って笑ったあなた
今度 なんてもう無いの 分かってて言ってるでしょ?
何時までも私が知らないフリしてると思っているなら
私から サヨウナラ 告げてあげるわ
また今度 もう何回目?
その今度は 何時来るの?
うんざりよ 待つだけの恋なんて
だから サヨウナラ あとは好きにしてね
静...again
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村の外れの森の奥
大きな城がありました
住まうは1人の吸血鬼(ヴァンパイア)
それと2人の召し使い
彼らの周りの人間は
皆(みな)口々にこう語る
「あそこの森は危険だよ
踏み入れたらもう戻れない」
忠告を聞かない余所者達は
一瞬にして禁忌を犯す...未定
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ひらり ひらり 舞い落ちる
雪の華は 私の命
ゆらり ゆらり 揺れまどう
私の心 1つの想い
貴方と初めて 出会ったのは
夏空の下 公園のベンチ
向日葵みたいな 君の笑顔
暖かくて でも 悲しそうだった
「好きな子に振られちゃった」って
涙を一粒 残して貴方は消えた...雪の命(仮)