orobOの投稿作品一覧
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意味のない会話に
相槌を喰らう
追憶 僕は薔薇になった
そんな美しい最期を迎えてみたいと
未だ綺麗事で繕った
夜の狭間。
気紛れ
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空を見て 触れる温もり 見ないフリ 真冬の星に 違う誰かを
君をいく 月に映して あの空も 「まだ大丈夫」 花残り月
天燃ゆる 夢が影うる 黎明に あなた想うは 陽炎が故
二人占め 夕差し掛かる 盲世界 秘密の影と あと少しだけ
僕と成る 無音が作る 枯れ尾花 瞳落として 宵闇の夢
薄明の 透る指先...歌集
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甘い香りが恋惑う
「ずっとあなたを探してた」
何百回目の告白も
蒼過ぎる空に目は痛く
飛び込んだ部屋は誰の為?
優しいあなたの微笑みは
世界で一番僕抉る
君の全部は僕がいい
あなたのの一番僕がいい
なんであの子を選んだの?...逸う
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ずっと
諦めてきた焦燥と
愛してしまった愛の色
後悔の音聴きたくて
無くした音を言い訳に
綴じた口に問い掛ける
何を言いたがっていたの
わかっていても、見ないふり
(砕けてしまえ)と手を握る
帰る感触は心地よく...灯火夢
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心の隅から愛して欲しいの
心の隅から毒してみたいの
心の真中のあなたのピース
心はワタシが全部だよ
埃に思って毒して頂戴
誇りに思って愛して頂戴
あなたのワタシを愛してね
ワタシのワタシを毒してね
話して欲しいの、ワタシのことを
離して欲しいの、あの子のことを...ワタシアイ
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アダムとイブの罪の味
焼き付く舌の覚え草
「ああ嫌だ、殺して仕舞おう?」
よく似た君が大っ嫌い
約束だから聞いていて
僕のいないとこではさ そんな戦い方するな
お前の歪んだその味は
僕だけが知っていればいい
夜と二人で生きている
切り裂き明日を掴み取れ...(non title)
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溜息の下、君の場所
溢れた想いは止まらない
「君は受け止めてくれるかな」
どうせすり抜けてしまうかな
信仰、名のつく愛情が
何時迄も君に夢見せる
君が描いた僕であれ
空の向こうで夢の場所
天使の梯子
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愛し愛されるは我等夢
騙し騙されるは我等嘘
騙し騙せよ愛憎の
業の果を我等乞う
光に溢れ僕ら咲う
光に憩え夏夢の
幸福也を願い賜う
我等の敵は我等也
我等の友は僕ら也
星の光に当てられて...飴夜
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満たされぬ僕と君一つ
寂しさ香るは誰のせい?
僕が僕を喰らう時
君は何と云ふだろう
「もう一度だけ、戻れたら」
願うには全てが遅過ぎた。
答えは全て腹の中
僕の満たされぬ夢の中
時の流れも無くなって
僕ら、やり直せたのかな...答エ合ワセ
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闇夜に巣喰え花霞
光を求めて朽ちていけ
辿り着けない夢ならば
溢れ落ち逝く穴ならば
盲目、願わずいられない
記憶も何も消し去って
人間なんて溶け行って
闇のみ憩う花ならば
光の花を喰わせるな
そんな願いも消えるまま...花憶箱
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透過された淡い色
酸素に混ざる蒼い熱
僕がいない僕の中
君の世界は美しい
色とりどりを拒絶して
それでも何処か憧れる
狭い狭い街の中
いき場も忘れ彷徨う朝
好きも嫌いも君の中
二酸化炭素は僕の中...生素
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忘れないで、壊れないで
嘘を吐くのをおやすみに
変わらないで、傍にいて
わがまま聞いてよ君にだけ
あの日程僕は呼ばれずに
それが「おとなになる」ならば
僕の前では君のまま
隠してひとりで悲しむな
この日の孤独は忘れてて
あの日の空と同じように...雨涙
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夜に溺れた孤独な星が
朝を呑んでは光の下へ
眠らぬ街のワンルーム
終わらぬ今日と二人きり
時の流れもなくなって
時に縛られ光の下へ
時計の針に意味はない
空虚と化した鐘の音
天で踊った疑問にも
見ないふりをして光の下へ...光下
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君が僕の心を歌うから
汚れた心を歌うから
僕は今日も僕のまま
綺麗な僕を描くまま
何もかもを知った君の声
何処までも続く言の葉が
昨日の僕を救うから
もう少しだけ、このままで
何時かの僕が終わるまで...硝子窓
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揺れる焔に苛まれ
貴方の瞳は何色か
全てを呑み込み消えていく
紅い焔に当てられて
御心緋く染め上げよ
焔の狭間に揺れるなら
芍薬が物を言うだろう
紫が揺れて叫ぶのだ
光の裏で揺れるまま
憤怒
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Ah 何も答えられないから
雲を数えている
Ah 崩れ落ちた言の葉
気づかない、ふりをして
寂しい、って嘆いた夜の月
想われないから兎もいなくて
ずっと、ひとりぼっち
またね、空を眺めて歌いましょう
今日も朝が怖いから
僕は夜と笑うのだ...くもりのち詩
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降らせ今この声を
浮かんでは消えてしまう程
儚い空を見上げた
君に問いかける
『空は、どんな色をしているの?』
きっと答えなんてないさ
でも、君のことが知りたいよ
落ち果てた線香花火が
君を追いかけて
『霞めば消える六等星が...かき氷と僕らの夏空の色。
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ねぇ嘲笑ってよ
泣いて見せる様に
嘘を吐く様
本音を聞かせて
矛盾だらけだ?
どれも真だ
答えはどこ?
空を見上げた
下を向いてた
愛を歌ってた...Contradiction.
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ねぇ何処までも踊って
忘れない様にキスをして
翼舞い落ちる狭間
両手の重みに涙を
幸運を運ぶ赤色
彼女に何処までも愛を
欲を写し込む厭色
七色の自覚を
空に昇る緋色
濡れた頬とキスを...濡れ口づけ
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君が泣いてしまうのも
君が辛いとこぼすのも
全部僕のせいにして
君が笑って生きるのも
君が幸せを紡ぐのも
全部誰かのせいにして
僕がこんなに思うのは
全部神様のせいにして
罪を被った僕たちに...僕と神様
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先を見ぬ日々に溜息を吐いた。
線の入った空、意味を探す僕は夢を紡ぐ。
こんな意味のない感傷も、君の笑顔に救われた。
きっと叶わぬ夢でさえ、君は笑って手を伸ばす。
記憶の中に囚われて、
後悔を知らず君を想うよ。
拙い世界に映されて、君の笑顔に縋る夜。
思い出の中の感傷に、僕らずっと夢を歌う。
線の入っ...伝染
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曖昧に
夢を見た故愛憎悪
声を溶かして夢見がち
雨に溢して嫌悪感
棄却忘却確率論
故に反芻