作品一覧
その他
オンガク
「こんやくしゃー?」 リリアンヌは首を捻った。 「それはなに? あまくておいしいものではなさそうね」 王家に生を受け、将来一国を背負う立場になるかもしれなくとも、彼女は6歳の──それも、記憶を失った──幼い少女でしかなかった。 「リリアンヌ様が将来、結婚なさる相手のことですよ」 「けっこん! えほん...
二人ノ出会イ