折夜 了の投稿作品一覧
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A
学生の頃の話だけど
時間だけが無現にあって
ぼくらは何をすればいいだろう
喫茶店の窓辺 暮れてく空
S
随所作主の構えで 平日の街を歩いた
どこかへ行けると思えた?
どこでも行けると思った
それでも抜け出せないんだ 学生の森のなか…...学生の森
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素足を水瀬に遊ばせる乙女
必ず砕かれてしまう...頼りない時を生きてる
常春 あたたかな陽射しを泳ぎながら
ほおばる果実の甘さに笑っていた
ゆく風 波たてば たゆたい髪を揺らし
すべてがそうであることに 疑いなく
遠い神の国から流れついたメッセージ
暮れる海と空から辿りついた物語
拾う君の胸に…零れ...For East Isle (you know where) (仮)
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今日と明日が名残惜しく
混じりあう西の空
自分〈ボク〉は朱く、真っ赤に染まっていた
境界から動けなくて
夕焼けが縛る影
自分〈ボク〉は弱く、涙が流れだした
綺麗な外側を指先でなぞるだけ
歪な内側は誰も知らない…
黄昏の鋭利なカガヤキが誘う場所
五時迄の渇いたサビシサが繋ぐ時...黄昏プリズム
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A
黒と白の靴下
しゃなり奢態 着飾って
回る回る踊れば
可愛い子でいられた
B
Sophiaの足掻いた
世界に恋をする
賢しらな王子は
とても惨めで…...鏡を覗く人形少女
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長い人生でしたか、短い人生でしたでしょうか
振りかえってみせたその仕草...君は旅立った
咲くことなく散る花もあり、孵る前に絶える鼓動もある中で
君は産まれ落ちました。君は生きていました
歩行の速度は緩やかに 谷から山を登るように
重き荷を背負わされながらも、それが命の宿命なのです
受け容れ難くもあ...小さな君への葬送詩
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_A
風を受けて翻す
紅い王家の旗
繰り返すは黄昏の
記されぬ同胞(ハラカラ)の夢
_S
季節はね移り変わる
暖かく、時に冷たい
この場所で栄えてた
人々はどこへいった?...王女イメルダの祈り
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_サビ
海沿いの道を辿るように振り返る
風を受けて歩き続けた青い白い時代(トキ)を
_A
近づいては出ずる朝日
明けゆく町は心模様
足下に拾う貝殻は
褪せた記憶の欠片(カケラ)
_サビ
なだらかな坂を下るだけが日々だった...海がきこえる
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_A
宵は幻灯 燈る街角
路地の奥の方 麝香の誘惑
何をも鬻ぎ 誰をも購い
神秘の商家(アキヤ) どうぞおいでなさい
_A
月は玲瓏 青く街並み
路地に酩酊 呪法の狂惑
何をも拒み 誰をも諾す
蠱惑の商家 どうぞおいでなさい...幻想堂laylah_muqmirahより
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_A1
弱竹の庭 さらさらと
眠れぬ童子脅かす
隣横たふ やすらかに
近親しくとも愛し人
_B1
然〈サ〉れども残酷に 別れは訪れた
その際〈キワ〉綺羅めいていた 雫忘れじ
_S1
恋は随に あなたトわたし...転之恋歌
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_A
子供たちの噂 森の奥の魔女
わたし何故だか嫌いじゃなかった 不思議とね
友達は誰でも 怖がりばかりで
会いに行こうと思ってみました おかしいかな?
_A
一人森の中で 家はレープクーヘン
甘いケーキの匂いしてるの 幸せね!
子供達が来るの 待ってるんだって
おいしいお菓子沢山揃えて 素晴らしい...メルヘン少女は怖くない