タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧（132）

夜を行く猫は笑う
少しだけ爪を立てて
それは夢で見た光
重ねあう影は揺れて
深緑のドレスを着て
不器用に愛を歌う
夏の背を飛び越す風に踊る花になる
壁に浮かぶデタラメなドラマすら信じて
月が微笑むから 今宵 窓辺で会いましょう
願わくば僕のすべてを捧げてみたいから...

泣き止まぬ秋空　少し煙る三叉路で
夢で見た楽園　探してた
歩き続ける僕らの20秒後の行方は
誰の目にも映らないから
壊れないように綿毛で包んだ
一つだけ信じていた嘘が
どうしようもないくらい愛おしくなるなら
僕は今　眼を閉じることにした
ねえ　どうかしてる
あなたの言葉も思い出せないのは白昼夢だった...

あなたを見つける
そこで目が覚める
足跡辿って彷徨う
街に降り注ぐ
流れ星なぞる
解けない呪いを信じる
確かなものが見つからなくても
幼い心が欠けていっても
聞こえる言葉から
どこへでも行ける...

窓際で揺れてる恋の形　そこには可憐な花
海沿いの遊歩道　はしゃぐ風と狭い箱庭の中
あえて何がほしいとか言わないが
汚れた都会から吐き出された都合のいい話だとか
「すべてこの色で塗り替えるよ」と柔らかなパステルカラー
どうか夢なら覚めないでくださいと
何度繰り返してたかわかんないや
セイ　ハロー 君の...

行き交う人の波に流され
二人 交わらない世界
飾られただけの昨日までのことを
僕は胸に秘めたまま
小説の中の路地裏を歩く
少しだけ見えてきたのは
ひとしきり泣いた茜色の空
水溜りに映った未来
振り返る余裕もなく今は君を
ひとつずつ書き記す夜の鼓動...

美しい街の光を集めて
小さく手を振るあなたに見とれている
優しいノイズを信じてる僕は
またくだらない嘘 繰り返している
揺らめいてる
水の波紋みたいだった
塗り忘れた昨日のことが生まれ変わる つないだその手で
オレンジ色に照らされて咲く 凛と佇むダリアとガーベラ
手繰り寄せたその幸せも思い通りにいか...