ブックマークした作品

　チューリップとメリーゴーランド
僕は僕でいますかと
冷めた顔で話しかける
遠く投げた紙ヒコーキ
誰かに踏まれた
空の色と壁の色が
同じように見える朝は
途中で死にたくなります
嘘が服着て　街を歩いた
ビルの影で遊ぼう...

　日月
しにたい

　NORA
いくつもの風を肌に受け
いくつもの雨に打たれてた
帰る場所のない猫のように
ほんの僅かな希望を持って　
これが最後ね　これで最後よと
何度も言いきかせた
こんなに空が青いのに
私の影は暗いまま
もう逃げないでね　今のあなたは...

　はるかぜ
遠くへ　遠くへ行きたいと思うような
小さな星　果てなき空　寄せては引く海
一人に　一人になりたいと思うような
冷たい街　並んだビル　通り過ぎる人
橋の向こう側　伸びる影法師
不安や怒りを託して
誰も傷つけず　何も恐れない
そんなはるかぜになりたい
自分で自分を壊したくなるような...

　You're dream
また君の声を確かめる
晴れの日も雨の日も　真っ直ぐに追いかけて
きっと疲れたでしょう
見えないように傷を隠して
口に出さなくっても　気づいてるわ
君の笑顔でわかるよ
(I'm down……)
今日はどこを切りすぎたの？
そっと腕を伸ばす　前髪に触れた...

　ポストマス・ライティング
小さな体で泥にまみれて
小さな手で温もりを探した
目に映るものを当たり前として
受け止めるばかりでした
今日という日が楽しくあれよと
朝な夕なに願うのだけれど
空は青々と高いところから
見ているだけでした
すべてが自分を見下すみたいで...

　雲のない夜
私のどこかに
ぽかりと小さな穴が空いたみたい
つぎつぎこぼれて
まんまるガラスの　形を作ってる
星が綺麗だねと
そっとつぶやき　茶化してみたけど
音もないテラスに
声がむなしく　響いているだけ
長い長い夜も　いつか朝がくると...

　生きて。
こわれそうな眼をして
さまよう足音たち
空が西へと傾く
今日も終わりだね
人目にでたばかりの
小さな物語は
すべり倒れて　坂道
転がりはじめた
うねり渦巻くわだかまりを...

　エンピツ
どうして人は大人と　呼ばれるときがくるの
そんなこと考える　疲れてるのかな
自由を手に入れたよと　はしゃいでたはずなのに
いつからか忙しく　毎日がすぎてる
目の前のことに　さらわれすぎて
近づいてた理想から　はなれていく
遠い遠い空のしたで
夢は僕をまってる　雨の降る日も　風の吹く日も
...

　BREAK IT UP
巷で人気の　テレビを見た
身の上話が　うけてるらしい
やらかいパンチを　受けたようで
よろけちゃいそうな気分さ
迷うことのないセリフが　わがもの顔で
ずるずると近づいてきた
ちょっと待って
BREAK IT UP　やめてよ　ふれないで
人はそれぞれ　ちがうものでしょ...

　世界で一番好きなものへ
遠すぎて見えない
僕だけの長い道
のぼりくだりながら
思い出をかさねてる
夢は夢だと
風は空にささやく
それでもまだ好きだから
こりもせず　飽きもせず
それでもまだ好きだから...

　名もない星
ああ　きれいな花とか　またたく星座に
名前があるのは
ああ　ここじゃないどこか　知らない景色を
旅するためのみちしるべ
眠りについた　しずかな夜に
星の群れは　世界を泳ぐ
光の粒　たちこめる街あかり
まどろむ三日月　こんな日は
だれかを愛せるの...

　忘れみち
ひとを愛する　そんな普通のことを
求めすぎて他のひとに　ああ冷たくなる
離れていく思い出の　すがたかたちを
いらないものみたいに　散らかしながら
もう二度とない　まぼろしの中では
うたかたのように見た　夢もあったけれど
ねえ　いつしか時間のながれに
忘れてしまう
かえらぬ毎日を...

　夜更けのモノローグ
静けさいろどる　夜の街に
星屑うつした　まるい灯がともる
ひとりでいるのは　さみしくて
おもむろに明かりをつけてしまうから
暖かさがほしくて
冷たいものをさがす
ほら窓をあけて　風をあびてる
眠りたいのに　眠れないように
間違ってばかりいる　この世界に...

　花になる
たとえば道ばたに咲く　花やその種が
特別にきれいなわけじゃなくって
道ばたというなんでもない　その場所に
ちょこんと咲くから　きれいなんだね
夢も性格も　なんにも知らない
ひとに恋するのは　ふしぎなことだけれど
視線をあわせるたびに　下を向くのは
心をのぞいてる　気がするから
やさしく教...

　恋はスイ－ト・ラブ
眺めあきた部屋を飛び出して
帰る道の途中　君に迫る
静かに後ろ歩く放課後　振り向く度に心打たれて
負けそうな手をふわり重ねた　胸のあたりがうずいてる
恋はスイ－ト・ラブ　甘くて苦い
恋はスイ－ト・ラブ　チョコレ－トだね
恋もパリッと半分こして
君にあげられたらいいのにね
恋はス...

　蒼月-静寂の丘で-
息を切らす感覚が　揺れる合間に　すっかり日は落ちて
辺りを染める静けさに　一人むせびを　堪えて泣いた
言葉さえも　交わさずに
丸い笑顔は　死んでいった
もしも願いが　叶うとするなら
今すぐ時を止め
笑うあなたに　会わせて欲しい
冷ややかな蒼月
浮かび上がる草木達　長く伸ばした　...

　君と渚と青い夏
雲がはれた　海辺の町
上着を　すぐに脱いで
首のボタン　外しくつろぐの
さざなみに　会いたくて
静かな朝早く　ドア開けた　汗ばむ君が
窓際に座って　Ah……
さりげなく　近付いて
かきあげた髪が　ふわりと　風にゆれる
微笑みに　照らされて...

　Ephemeral lady
苦しい日は電話しろの　きざな一言が
傷ついた私の心を　掴んではなさない
Going around　甘い蜜のにおいにさそわれて
宝のありかを　探しまわる蜂みたい　All day long
君のことばかり考えてるわ
街角さみしいlady
私はゆらめく炎
消えちゃう前に　そ...

　DE-O
いま息をしてる
いま君を見てる
Ah　同じように時間は巡り
ほら太陽が東に昇る
僕は僕で　君は君さ　変わらない
今日は今日で　昨日のこと　忘れてさ　からっぽになって
夢からさめれば　ひとりではじまる深呼吸
なせばなるさ
DE-O-DE-O DE-O DE-O O-O-O-O O-O-O-...

　Ground
静まりかえる街は　入り組んだグラウンド
星が見下ろした夜　あいいろ絨毯
何が起きても　僕らは時間を変えられない
はてなくつづく街は　枝分かれグラウンド
四角い夜の空は　こんなに美しい
何が起きても　僕らは明日を変えられない
何があるのか　そんなの誰にもわからないよ
点滅する信号機　大...

　Light rain
小さな粒が　窓にはりつく
出かけたいけど　今日はやめておこう
日差しのわるい　こんな午後には
お茶でも飲んで　空のゆくえを追いかけてみる
雨雲のよどんだ形に
目移りするのはなぜなのだろう
ぱらぱら叩くように
少しさわがしくなって
通り雨　ふりそそぐ...

　ミライペダル
僕らの未来で待っている
最後に手に入るのは
まどろむ意識に溶けていく
小さな走馬灯だけ
とりとめのない日が　あちこち罠を張りめぐらせてる
絡まりつくそれを　振りほどくことが　大人というらしい
知らず知らず膝をついて
時を無駄にしてる
僕らのどこかに空いている...

　こんなに寒いおだやかな時には
静かな空へ　歩みよったら
雪が窓をそめて
ほのかにくもる　冬のまなざし
ふいに会いたくなる
いつもと同じ明かりは
どうにもたよりなくて
電話をかける指先が
恋という形を　なぞっていた
こんなに　こんなに寒い時には...

　鏡の奥のワンダーランド
止まない雨は強く　窓辺を叩いてる
ここから逃げる道があるなら　今すぐ教えてほしい
Ah　右と左は違うけれど
同じ瞳の　私が見てる
おはよう　鏡の奥のワンダーランド　この手を握って
誰も知らない　場所に連れて行ってよ
そして君と祝うの　朝が夜になるほど歌って
二人踊ろう　優し...

　さよなら昨日のボク
ねえ　振りまいた笑顔の種は
芽を出さず　枯れていくの？
水をやることを忘れ　慌てるから
切り離した思い出さえ　ひきだしの奥しまいかけた
さよなら　浮かれた顔　抱えているキミへ
ここから先への道に　嘘はダメみたい
さよなら昨日のボク　嫌いじゃないけれど
今日は落ち込みたい気分
ね...

　星になれたら
現実が手を叩いて
この胸を不安に変えてる
自転車を回すさみしさも
どうにか慣れたよ
空を見上げる
天気予報　晴れだったけど
僕の地図は　いつも少し
湿っぽく濡れて滲んでいる
星になれたら　青空に輝こう...

　ひまわりは咲いて　咲いて
晴れ渡るこの世界に
ひまわりはただ咲いて　咲いて
空はなぜいつでも
風を運んでくるのだろう
街に吹き抜けても
誰も喜ぶはずなどない
人々は争い合い
行くあてもなく道に迷う
こんなにも悲しいのに...

　Take Hands
冷たい血が流れてる
隙間のない　人混みの中で
駅のホーム　暴れる風が
少し長い　髪を巻き上げた
景色を止めて
朝も夜も木も　凍らせてみて
かかる虹を壊したら
空も飛べる気がした
誰もが孤独を叫んでる...

　ユメゴコチ
目覚まし前におはようして
いつものテレビつける
土曜日の朝は　早起きでも
心なしが退屈ね
パッと鳴って着信あり
君からね　でも手が離せない
ちょっと待ってその着信
ほらステキな朝ご飯できた
待ち合わせ場所　どうしよう？...