ブックマークした作品
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「 蛍 」
それは君が「奇跡」と呼んだ 透明なオーロラ
この体を包み込んで 温もりだけを灯した
澄み渡る晴天を昇りゆく 白い満月を濡らす
空が映る池の水面に「光る蛍みたい」と過れば
思い出が潜る胸の刃 握りしめて見る過去の風景
風に揺れるシロツメが踊る 風に乗った草木の音色
それは君が「自由」と呼...蛍 / 歌詞
はりー
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「 徒花の涙 」
一人っきり あの子は泣いていた 逃げ出した過去の無力 思い出して
大切な記憶を ひた隠し 生まれてはいけなかったと泣いていた
事変の荒波が 畝りをあげてゆく いづれ誰もが通る 別れ道へ
後戻りができない 僕らの 自由とは何だろうか 出会ってしまう迷路
生まれた 代償ばかりに罪を抱い...徒花の涙 / 歌詞
はりー
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「泥中に咲く」
砕けた心が濾過できなくて 涙はそっと枯れてゆく
もう一粒も 流れなくて 可笑しいよねって 笑ってる
酷烈な人生 あなたを遮る迷路の荊棘
濁世の闇 立ちはだかる 君は誰よりも憂う人
だから今 僕らは溺れかけてる寸前だろう
正しい呼吸に救われた 今はいつか死ぬために生きてるだけだ...泥中に咲く / 歌詞
はりー
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枯れ始めている彼に僕は少し幻滅して
食べられる方が悪だ、なんて逆らうフリをした
「くだらないな」って僕は胸を張って歩いていた
枯れ始めてんのは他でも無い僕、僕の事なんだ
のことなんだ
星の無い彼の目には何もかもが見えていなくて
生きているか死んでいるか分からなくなっていた
荒れ果てた午後の三時に君は...世界秩序と六等星 歌詞
Guiano
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明日はきっと今よりも素晴らしくなるさ
なんて言ったって変わんねぇって気付ければいいのにな
いつだって壊して 今日だって息巻いて
ひしめき合ったあの風に乗って行く宛もなく流離う
そんな世界 今日もまた泣いていた
息をして行ったり来たりなんで また明日へ行っては今日に着いて
そんな世界で今日もまた泣いて...沈む世界、夢灯篭 / 歌詞
Guiano
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あれから、リンは毎日のようにあの広場へと足を運んでいた。
もちろん手にはあの本がある。しかし、前のように物語の世界へと入り込むことは出来なかった。
ちょっとした木々の音や風の音に敏感に反応して、つい辺りを見渡してしまう。
「……はぁ…」
リンは開いていた本を閉じると、頭上を見上げた。
紺色の空と煌く...【3】Nome della Rosa【がくリン】
CHOCO BABY
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「…一体どんな話なのかしら、今から楽しみー」
鬱蒼と茂る林の中をリンは明かりも持たずに軽やかな足取りで歩いていた。
いくら満月といえど、林の中はほぼ暗闇に等しい。
だが、その暗闇はリンにとってなんら障害にはならなかった。
それも至極当たり前のことだ。
何故なら、月と闇が支配するこの世界は―――真紅の...【2】Nome della Rosa【がくリン】
CHOCO BABY
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私はずっと自分の運命に
流されるように生きてきた。
ううん、生きてきた…じゃない、
生かされてきたんだ。
それが当たり前だと思ってたし、
不満に思うこともなかった。
私を取り巻く世界は優しくて、
絹のローブのように包みこんでくれていたから。
だから疑問に思うことすら
思いつかなかったんだ―――。...【1】Nome della Rosa【がくリン】
CHOCO BABY