作品一覧
その他
オンガク
晦日の時化の 沖の間に 指先糸に 食い込ませ 真っ赤に染めた 頬濡らし ミビキのアラを ぐいと飲む 風寒み 泪出るとも あヽ 待ちぼうけ あなた帰ると 十九の冬よ 氷見は濡れ雪 ひとの殯を みるたびに...
濡れ雪
Shiki Muramura
ていこくさんの哀愁演歌に合わせ書かせて頂いたものです。 ザ・演歌って感じがたまんねえ。→http://piapro.jp/t/DxoC 氷見は富山県の地名。鰤の水揚げで有名です。 漁師や漁師町に住んでいる人たちは潮風に長い間当てられ顔や腕が赤くなることがあるそうです。 ミビキとは方言でヒラメのこと。アラはアラ汁。うまい。 殯は人の死からお通夜までのことを指して使っています。 風/雪寒み=風/雪が寒いので(古典文法です)。 「あヽ 靜かです」のところはとうとう待ちくたびれて他の人と交わしてしまったあとという感じです。
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