作品一覧
その他
オンガク
運命が悲しい事実を告げる。 Fate tells sad truths. 死の病はあなたの余命を侵食していく。 the disease of death eats away at her remaining life 知ってしまう恐怖。 Fear to know. 私はあなたの心の震えを感じる。 I...
canary by the window
不明なアーティスト
1988年くらい、高校生の時に考えた物語と2003年くらいにの物語との合わせ技の作品の挿入歌。 個人の紹介の通り、楽曲は私の考案の物語「音楽の街に生まれて」で登場するバンドが作った曲という設定です。採るに足らない三流バンドに知る人ぞ知る一流バイオリニスト「サツキ」が加わって一流のアーティストになっていく。 その中の短編物語、「窓辺のカナリア」という話の挿入歌。 父との音楽に対する確執を払拭できないサツキはある日病院のそばを歩いている時にその窓からオカリナの音が聞こえてきた。素朴な音色に心を惹かれて音楽とは技巧や高尚な思想ではなくもっと人間が持つ根源的な衝動によるものではないかと思い、その窓辺の音色を時折訪ねては聞いていた。 ある日、その窓辺の音の主が顔をのぞかせ、サツキとの交流が始まる。 得意のバイオリンでその少女とオカリナのセッションをすることもあった。 しかし、彼女は不治の病だということを両親から聞かされ驚愕する。 サツキは彼女が不治の病と知っていたが前向きなことをいろいろ伝えて励ましていた。 彼女は自分の病気が治らないことに薄々気が付いていてもサツキの励ましを受けてめていた。 弱々しくなて行く彼女を見るたびに生きることの意味、音楽に対する考え方を思わずにはいられない。それでもなお、オカリナは手放さない彼女に感銘を受けていた。 死を前にしてサツキのことも知るようになっていた彼女は握力もない中で突然感じたこともないような強い力でサツキの手を握る。 病気の苦しさ、荒い息の中で言葉は無かったがサツキは彼女のその手を握ってくる力でいろいろなことを感じた。 治療室に入って行った彼女に次に会ったのは霊安室だった。 おっとりとした性格の彼女が見せた最後の力をサツキはいつまでも手の中で感じていた。彼女の両親からは音楽を通じて少しでも彼女に楽しい時間を与えてくれたことへの感謝があった。おそらく彼女も同じことを考えていただろう。救えない命がある現実と余命をどう生きるかについてこれほど考えさせられることはなかった。 音楽に対する考え方の違いで父と対立するサツキにとってこの出来事はより自分が前に進むための糧となった。 彼女の思いを胸に演奏者として恥じない生き方をしょうと思うサツキであった。
歌詞設定作品1
Canary By The Window