運命が悲しい事実を告げる。
Fate tells sad truths.
死の病はあなたの余命を侵食していく。
the disease of death eats away at her remaining life
知ってしまう恐怖。
Fear to know.
私はあなたの心の震えを感じる。
I feel your heart tremble.
時間は進み続ける。行進するかのように
Time keeps going.as if to march

それでもあなたは精一杯生きようとする。
Still, you try to live your best.
すべて悲しみを打ち消すように
to erase all sorrow

希望は心に光をともす
Hope lights up the heart
それは叶わぬ願いときみは知っているかも知れない
You may know it's a wish that won't come true
だから躊躇する
So hesitate
でもあなたに一番良いものであって欲しい
But I want you to be the best
それが私の本当の願い
that's my true wish
不遇を覆すあなたを信じる
I believe in you who overturns misfortune
だから私はあなたのために祈る
So I pray for you

私に使える魔法があったなら
If I had magic that I could use
私はすぐにあなたのために使うだろう。
I will use it for you soon.
明日への道
The road to tomorrow
それがいつもそこにあることを毎日祈っている
I pray every day that it will always be there

あなたの為なら嘘をつく。
I will lie for you
清い言葉があなたを救うかもしれない。
Pure words may save you.
それが私の正直な心だから。
Because it's my honest heart

あなたの演奏する音
Your playing sound
あなたが生きるために掲げた私との約束。
The promise you made to me in order to live.
心に響く-メロディが私の感情を震わせる
Sound in mind ...the melody shakes my emotions
治癒を信じる
Believe in healing.
より良い兆し
better sign
しかしあなたは空想だと知っていた。
But you knew it was a fantasy.
あなたの勇気に尊敬します。
I respect your courage.

過酷な運命でも
even with a cruel fate
悲しい結末でも
Even if it ends sadly

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

canary by the window

1988年くらい、高校生の時に考えた物語と2003年くらいにの物語との合わせ技の作品の挿入歌。

個人の紹介の通り、楽曲は私の考案の物語「音楽の街に生まれて」で登場するバンドが作った曲という設定です。採るに足らない三流バンドに知る人ぞ知る一流バイオリニスト「サツキ」が加わって一流のアーティストになっていく。

その中の短編物語、「窓辺のカナリア」という話の挿入歌。


父との音楽に対する確執を払拭できないサツキはある日病院のそばを歩いている時にその窓からオカリナの音が聞こえてきた。素朴な音色に心を惹かれて音楽とは技巧や高尚な思想ではなくもっと人間が持つ根源的な衝動によるものではないかと思い、その窓辺の音色を時折訪ねては聞いていた。

ある日、その窓辺の音の主が顔をのぞかせ、サツキとの交流が始まる。
得意のバイオリンでその少女とオカリナのセッションをすることもあった。
しかし、彼女は不治の病だということを両親から聞かされ驚愕する。


サツキは彼女が不治の病と知っていたが前向きなことをいろいろ伝えて励ましていた。
彼女は自分の病気が治らないことに薄々気が付いていてもサツキの励ましを受けてめていた。

弱々しくなて行く彼女を見るたびに生きることの意味、音楽に対する考え方を思わずにはいられない。それでもなお、オカリナは手放さない彼女に感銘を受けていた。

死を前にしてサツキのことも知るようになっていた彼女は握力もない中で突然感じたこともないような強い力でサツキの手を握る。
病気の苦しさ、荒い息の中で言葉は無かったがサツキは彼女のその手を握ってくる力でいろいろなことを感じた。

治療室に入って行った彼女に次に会ったのは霊安室だった。
おっとりとした性格の彼女が見せた最後の力をサツキはいつまでも手の中で感じていた。彼女の両親からは音楽を通じて少しでも彼女に楽しい時間を与えてくれたことへの感謝があった。おそらく彼女も同じことを考えていただろう。救えない命がある現実と余命をどう生きるかについてこれほど考えさせられることはなかった。

音楽に対する考え方の違いで父と対立するサツキにとってこの出来事はより自分が前に進むための糧となった。
彼女の思いを胸に演奏者として恥じない生き方をしょうと思うサツキであった。

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投稿日:2023/01/07 10:27:55

文字数:1,278文字

カテゴリ:歌詞

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