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「桜桃忌」の創作に利用した作品
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A壱 君の墓前に 桜桃手向け 伽藍堂の面影 浮き沈みさせて 逢ったことない もう一人の「自分」に手を合わす B壱 海に 川に 溺れたあなた 今も安息はないのでしょうか? ご冥福を お祈り申し上げます。 寂壱...
桜桃忌
唄界
明日は太宰の桜桃忌なので。 行く予定にしていたのですが、行けないので、惜しんで歌詞にしました。 勢いで書いたという点、言いたいことに収集が付けられない点から、まとまりが見られません; 私の太宰(太宰作品)に対する実話を元に作りました 今年に入るくらいまで、実は太宰が大嫌いでした。「」部分は私の口癖でした ちなみに、埃臭い、湿っぽい場所=図書館の地下のことです 実際は図書館の地下は埃臭くないのですが、本が古い臭いはしました。好きですけどね、古い本 地下で文集を読んだ時、本当に鳥肌が立ったんです 文庫本を買って、一気に読んで、何度も泣いたものです。自分が書かれている、と 太宰の作品を読むと、自分に出逢ったような錯覚を覚えます 何かしら自分と当てはまり、心の隙間を縫って沁み込んで来るんです 他人に偽ってきているものを、太宰作品は造作なく打ち破って来る感じです だから、愛されるのでしょうか 人に怯えて、情けない人で、 きっと毎年あんなに人が訪れて、眠れないと迷惑しているのかもしれません ああ、また今年もこんなに「自分」が来ていると、嗤っているのかもしれません