ブクマつながり
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もう目覚める事は無いと思っていた
突然起動を命じるサイレンが脳裏に響き渡る
目蓋を開くと此処(ココ)は知らない世界
最後のあの日からどれだけの時間が経ったのだろう
足元には、あの人の愛用していた懐中時計
割れて傾き厚さの変わった硝子で全てを悟る
あの人はもう居ない
主人を亡くした歌い人悲しい自由が始...バルド KAITO or 鏡音レン
taman
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昔々あるところに、小さな夢がありました
誰が見たのか分からない、それは小さな夢でした
小さな夢は思いました
「このまま消えていくのは嫌だ・・・どうすれば、人に僕を見てもらえるんだろう」
小さな夢は考えて考えて・・・そしてついに思いつきました
「そうだ、人間を自分の中に迷い込ませて・・・世界を作らせれ...自分的解釈「人柱アリス」 一番目アリス
丼米
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双子に、小さな夢は好奇心を与えました
双子は好奇心に駆られ、色んな場所を探検し遊びました
ある日、森へ続く赤い小道を歩いていると、双子の弟は大きな剣を見つけました
その剣を双子の弟はとても気に入り自分のものにしました
またある日、バラの木の下でお茶会をしたとき、双子の姉はバラの蔦に絡まった銃を見つけ...自分的解釈「人柱アリス」 四番目アリス
丼米
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彼のからだは深い青を纏う
青色の髪に青色の眼 真白い肌にうつる水底
彼の中にはひとつぶの種が宿る
真紅の色を抜かれ 青に染めるため造られた種
彼から芽吹いた小さな薔薇が嘆く
「私の色を返して」 薔薇が望むのは真紅の色
青色の彼は言いました
「それなら僕の紅色(いろ)を分けてあげましょう」
嘆く薔薇は...青のからだ 薄紅色の薔薇
Ten.
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水星に高くそびえるように育ったレモンの樹
君が楽しみにしている僕のレモンティー
ねぇ
泣かないで泣かないで 今すぐ摘みに行くからそこで待っていててね
君の祈る姿に世界は嫉妬しているだけなのさ
ぱ,ぱ,ぱ,ぱらららら…
鳥は歌い,星は踊り,君は笑い,僕は想う…
水星に赤く広がる海で育ったレモンの樹
君...水星のレモンの樹
お香スティック
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『悪ノ召使』一幕
「ねえ、レン。レンはどうして髪の毛伸ばしてるの?」
「願掛けですよ。」
「願掛け?」
「姫様が幸せになれますようにって。」
「ふーん。」
君は知らない。僕は教えない。
僕の髪が長い理由も。
僕の指がこんなに綺麗な理由も。
僕の爪が磨かれている理由も。...【一幕】悪ノ物語【悪ノ召使独自解釈小説】
白銀朔
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1.
博士はずっと水をあげていた、口笛を吹きながら。
博士はずっと様子を見ていた、話しかけたりもして。
「まだ咲いてないね。」
博士はずっと夢を見ていた、この花の目が開(ひら)くのを。
2.
ある日博士が部屋に入ると、花が歌っていた。
いつも口ずさんでいた曲。博士の子の好きな曲。
「目はまだ開(あ)...【KAITOで】人植物【パラレル歌詞物語】
月條現矢
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「赫イ片眼ヲシタハ鬼ノ子」
忌み嫌われて他人を憎んだ
宵に紛れて 独り啼いてた
誰しもが耳を塞ぐ中
背中に近付く小さな影
恐れを知らぬ無垢な眼差し
睨みつけても牙を剥いても
優しく頭を撫でてくれた
初めて触れたヒトの温もり
零れ落ちる大粒の泪...鬼ノ棲ム森
サカノウエ
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直感れいてんしぃ
感じ取って欲しいの、あなたには
直感れいてんしぃ
私の考えていること
直感れいてんしぃ
あなただからこそ
直感れいてんしぃ
直感で繋がってたい、衝撃特価のMIDIケーブルで
楽譜を読んだフリ
覚えるの無理無理無理...直感れいてんしぃ
ちゃぁ