タグ：蒼空まめ

握ったあとは
顔が赤くなっているのが
自分でもわかった
君はどんな顔だろう？
気になって横目で見ると
君は横を向いていて
顔が見えなかった
嫌だったのかな？って
ちからをゆるめると
ぎゅっと握りかえしてくれた...

さよならを告げるくちびるが
優しく私のそれをなでた
はなれた街で前を向けるように
ふたりの熱をそっと冷ました
「はなれてても 愛している」
今も変わることはないのに
どうしても言えなかった
花咲く日には 消えてるぬくもり
溢れそうな何かとどめた
前を向かなくちゃ だけど私には...

好きですって 好きですって 甘い言葉
言えるなんて思ってなかったの
足りない勇気で染めあげた
告白の４文字は
どれくらい近づいた？
Fall in fall
紅葉みたいに赤くなる
年上のあなたが可愛く見えてしまう
「もうちょっとまって」
まるで本の栞ね...

夏祭りのポスターが
あたしたちをじっと見つめた
解かなきゃいけないテキストブック
「息抜きしよう」と
きみは夏をさした
にぎわう人の喧騒に
先への不安が埋もれる
「はぐれんなよ」と振り向かないで
汗ばんだ手を
きみは握りしめた...

コンと踏み出した靴の音は
次第に数が増えていく
広がる　その音がなくなる瞬間（とき）
僕らの世界は一つになる
ピンと張りつめた金の糸は
足音さえも許さない
動かぬ　その音が目覚める瞬間（とき）
僕らの舞台がはじまる
見慣れた仲間の顔
熱く照らすスポットライト...

初めて出会ったのはさくらの舞う街
道に迷うあなたにわたしは
「そこならあっちです」って指をさした
「どうもありがとう」そう笑い去っていった春
ねぇ これはなんなの？
あなたに伝えた言葉が熱くなって
高鳴る胸のリズムがおかしくて
いつものわたしじゃないみたい
知らないわ こんな気持ち
空に舞う桃色のゆ...

わたしたちの恋文をきみたちのもとへとどけたい
上手い文とは言えないけれど
愛をこめて
精一杯 きみたちに気持ちが伝わるように
そう考えてわたしたちは「恋」の色で手紙を染めたの
きみと出会ったはじまりの春
暑く溶けるような片思いの夏
想いを伝えた告白の秋
前へ進むとを決めた別れの冬
それぞれカタチの違...

「好きな人とケンカした」
送られてきたメッセージ
実はその数秒後には
当の彼から
「あいつとケンカした」って
着たのです
「またですか」って返事すると
「素直になれない」と同じメッセージ
息が合う2人の言葉に
ついつい笑ってしまった...

歩く人々の流れに任せて
きみからもらった
リンゴのストラップを握りしめた
今日こそ上手く話そうって
決めた私の後ろからきみがやって来た
のんきにおはようなんて笑う
ぎこちなく返事をする
あぁ、こんなんじゃなかったはずなのに
クラスの男子と話してるきみは
いつだって笑ってて...