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3月10日の昼前。MARTの総長・カイトと、鏡音レンと新しくやってきた鏡音リンの3人は、東京にある新宿の交差点を歩いていた。MART周辺の案内を兼ねた、近辺の巡回をするためである。
田舎町からやってきたリンにとっては、何もかもが新鮮だった。特に最新のファッションなんかは、まったく未知の世界だった...「VOCALOID HEARTS」~第4話・住処の街並み~
オレアリア
3月9日の夜7時。まだ冬の寒さが若干残っているこの季節に、その少女はやってきた。やがて、この少女の存在がMARTを、そしてレンを大きく変えていくことになろうとは、まだ誰も知る由はなかった。
「よし、何とか予定の時間までに間に合ったな。薄々モモが料理をヘマして、間に合わなくなるんじゃないかって心配し...「VOCALOID HEARTS」~第3話・黄の少女~
オレアリア
MARTの大きな音楽室。たくさんの楽器とドラムセットが並べられている近くのテーブルの上に手書きの楽譜があり、題名にはこう書かれていた。
¨黄昏色の楽器¨
夕日に映える 金色の空
私の姿は ただ黄昏る
あの太陽に 響く音色は
どことなく 寂しい気がした
夕暮れ知らせる 教会の鐘
さよならを告げ 帰路...「VOCALOID HEARTS」~第2話・黄昏色の楽器~
オレアリア
「あっつ!!」
何がって? 気温? それとも日光?
いやいや、桃音モモが目玉焼きを焦げさせたか、スクランブルエッグに変えてしまった合図である。しかし、一体どうやったらそうなるんだろうか。
ともかく、そんな出来事が東京の路地の一角に居を構える「MART」というところで起こった。
通称「アンドロイ...「VOCALOID HEARTS」~第1話・目覚めの朝食~
オレアリア
~あらすじ~
21世紀初頭、世界に衝撃が走った。感情を持つロボットが開発されたというのだ。
そのロボットたちのことを、人は「アンドロイド」と呼んだ。感情を持つロボットなんてのは空想科学、ファンタジーの世界。このアンドロイドたちの誕生は、生物機械工学の世界の常識と不可能を超越し、革命を起こした。
...「VOCALOID HEARTS」~前書き~
オレアリア
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