1072の投稿作品一覧

裏側に覗いてみる　誰もいない夜の曙光
足元に落ちて踏んだ　星座の神話が終わってく
春を歌い上げ半仙戯　夏色した螺旋階段
とり上げた鞄秋の声　静々と冬が手を伸ばす
見ることなく僕はただ交差点に立ち尽くす
触れることない幽り世の挟間に届く歌声の人よ
もっと聴かせてくれないか　現し世の華やかな一年を
二つ...

夜の遠き白亜の月に　歌う未練聴く者も無く
砂の海に孤独に笑う　僕はヴィオラを奏でて
駱駝の行（ゆ）く道　陽の沈む夢の故郷（ふるさと）
求めてももう在らぬ黄昏に消えし誰かの影を愛し
遠ざかる影にただただヴィオラと歌う
貴方を探せず臆病に僕はここで詩を作るだけで
旅人から噂を聞くよ　元気で生...

「好きだよ、大好きだよ
きみに知り合えて本当に良かった
一人だけで見上げた煙突の先も
きみを知った今なら怖くはないから
ありがとう、大好き、……さよなら」
初めて出逢った時のことを僕はまだ覚えてる
屋上へと続く立ち入り禁止の階段
その踊り場の窓に貴方は腰掛けて微笑んでいた
真新しい教科書を抱えて逃げ...

遙かなる青空の更に彼方の街
夢すら尽きて果てるその先ゼロの境界線
待っていて絶対に追いつくから
どれだけの時間が流れても
会いにゆく、会いにゆく、だから……
白い雲にさらわれる地図
風だけが僕に道を教えてくれる
長い長いトンネルの出口へ向かう僕は
手探りで灯りを探していた
手渡してくれる人はどこにい...

正義のヒーローとか鳴り物入りで登場して
結果何もできない奴らよりも
意志疎通できないけれどすべきこと解ってる
モンスターのがよっぽどマシだったりする
そういう救世主とかネタ的なもの待ち望んでる自分もどっかにいるけど
なぁなぁで全部進んでくからまぁいいかな、って今日もサカってみたり
悩むのは詩人と哲学...

ねえ恋する機械よ僕を愛するならば
ねえ恋する機械よ僕を殺すしかないよ
捩れた希望と絶望の最中
愛することなんて人には出来ない
なんて君らは純粋なんだろう
手の中にあるすべてを常に曝け出し
なんて君らは残酷なんだろう
僕らが出来ないコミュニケーション
人になりたくて恋を知ったのに
人は誰も恋を知らない...

あなたが閉めたドアの内側
私は苦しい体勢で夢を見るよ
出口のない丸い丸い部屋は悪夢に膿む
一人だからとても寂しいのに……
楽しかった二人でいた時間は
二度と戻らない光に満ちた日々
ささいなことであなたと笑って
たわいないことで私と喧嘩した
鳥のさえずりのように「愛してる」って囁きあい
腕に抱き込まれ...

いくさびとも黄昏には
落ちていく夕陽を見つめて涙するのでしょうか
帰っていく雁の群れに烏が和す
切なさを秘めた涙が落ちる
人々は不安げに紺色の空を仰ぐ
無事を祈る声が山の端に溶けて
生者が去った遠い戦場が眠りにつく
残るのは光を喪った眼窩だけ
折れた刀を背負おうとも
逝った友の無念を叫ぼうとも...

ユラリ☆きらめく　銀色の髪
ドキリ☆ときめく　恋の予感
となえてみましょ？　魔法の呪文
きっと・きっと・きっと・きっと
なんでもかんでも　できちゃうんだから
女の子なんだもの　恋だってしたい！
だけどいつも　すれ違いロンリネス(寂しーい！)
ときどき出会えても　どうしていつも冷たいの？
でもでもでも...

眠れ、眠れ、愛しいあなた
眠れ、眠れ、小さな夜に
眠れ、眠れ、可愛いあなた
謎めくピアノが遊撃隊を惑わす夕べに
たった一人で悲しみを歌う小夜鳴鳥
泣かないで坊や
紅色に染まった空は恋の始まり
悲しむことなど一つもない
さあ唄いましょう、あなたがよく眠れるためのおまじない
どちらが夢かなんて無意味な推...

おはよう目覚めはどうだい
あれから７年が過ぎたよ
人類は君が生まれたときから
全く進歩してない
君が感じていたものを
全く解ってはいない
普遍の孤独
悠久の孤独
この広い広い宇宙の中
また寝るのかいよくお休み...