前 香

遮った言葉の
はじまりはもう風に消えてた
揺らめいて彷徨って
想い閉じ込め澱(おり)に変わるの
見えてたその痛み
見たくないその奥まで
無数の闇の底に沈めた魂(こころ)を
探して浚って掬ってみせても
絡まる記憶はほどけることなく
淀んだ世界に息もできなくて...

真っ直ぐな想いがここにある
どんな風も追い越せるよ
暗闇を切り裂くひとすじの光が
何度でも僕をせかすから
きっと飛べるよ もっと遠くへ
強く信じて明日へ行ける
君と行ける
見えてる(未来の) きらめきが(ほら)
失くしたはずの欠片たちが
集めて(重ねて) のぞいたら(今)...

A1
深い眠りに抱かれ
何を願い何に笑う
光閉ざされた君を
守れるのは外側だけ
B1
時の砂を喰み 遠ざかる空に
何度めの季節 君は夢みて
瞼の裏側広がる景色を
そっと口づけで追い掛けていく...

君の声が光になって優しく降りそそぐ
"これからも大丈夫"信じて歩いていこう
ありふれてる毎日が私には重すぎて
無理してちょっぴり背伸びしていたよ
ひとつひとつ正解(ただしさ)を拾い集めながらさ
いつしか迷い込んだ今日に立ち尽くして
心の雨に傘をさしてくれたね
真っ暗な世界見上げた空
光が射す
君の声...

1A
デジャヴのような日常へと
飛び込んではゆらり流される
むせかえるほど眩暈のなか歪んで見えた
アスファルトの夢
1A'
気を抜いたなら飲み込まれる
息を止めて足は止めないで
さながらそれは生き残りをかけたゲームね
わたし無我夢中…イタイ...

1A
君の好きな夏を目指したんだ
白い自転車に飛び乗り
呼んだ風を追い越して
どこまで行こうか
1A'
背中越しの君の事なんて
すぐにわかってしまうんだよ
なのに肝心な気持ちに
気づけなかった...

A
ときに夢は現実に溶けてひとつになる
それくらい許してよ
A'
どうして誰もが不確かな道を避けて
息苦しい明日を選び乾いていくのか
B
他人(ひと)との狭間で
問われてる "Black or White?"
誰も見たことない欲しいのはそんなGray...

A1
紅い月が今宵
満ちて導くの
星屑のスパンコール
胸に灯して
A'1
隠してた傷も
愛した記憶も
枷になるのなら
全部捨てよう...

S1
シャラララ
君に恋するスピカ
私の心の奥
隠した光見つけて
溢れる前に
S1'
内緒だよ この先は誰も知らない
内緒なの この気持ちは…ヒミツ
A1...

心の扉を叩いた夏の薫り
きっと忘れない
この坂道登りきれば
約束の景色 あの日みた青空
不快指数高めの季節
7月の帰り道
「今見たい景色があるんだ」
君が指さす
「最後だからそれもいいよね」
みんなではしゃぎながら...

1A
色褪せた地図は見えなくなっていた
薄らいだ朱に夜が染みてゆく
1B
ちょっとフライング？きっとタイミング
一番星が手招いてる
から決めた なんて言ってさ
走り出したいだけだったの
1A’
どうしてこんなに空っぽになれる...

S'
今はじめよう Over Drive
A1
言葉にしたとき晴れたんだ
果てない空に遠くまっすぐ伸びる道
A'1
駆りたてる鼓動 熱い思い
エソラじゃないの 信じるために積み上げてきた
B1
目を開けば広がるフラッグ...

触れたら音もなく消えるのだろう
霞かかる儚い笑顔
落ちてく堕ちてゆく
ひとりひとりきり見つめながら
寄り添えない運命(さだめ)としても
貴方に貴方に触れたい
優しい永遠
探して彷徨う指先
静寂揺れる光のないその瞳は
遥かはるかハルカ遠く...

雨あがりの青空
見上げる君を見てた
キラキラひかる
ユラユラゆれる
光がはじける
なんだか心地よくて
なぜだろう切ない距離
何も知らない無邪気な君の
そばに今はいたいよ
大好きな君へ...

A
いつも頭で描いてた
未来への理想的航路
少しずれて焦り落ちては
自分に疲れがっかりした昨日
B
目指していた世界
それは通過点（チェックポイント）で
目を凝らし見た光はまだ
もっともっと先だろう？...

I
いつか失くした
最後の欠片
希望を繋ぐ明日へ
A
君が眩しげな目で
見つめる先には
真実だけが見えてたんだろう
曖昧なままで踏み出してみても
僕だけ進めない...