タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧（19）

生まれた朝から全てに包まれ
ずっと守られていた僕は
時を紡いだ暖かい部屋を
永遠だと思っていたけれど
みんな消えていった 一人残して
ここは寒いよ もう歩けない
目の前の夜明けを待って
僕はどこに行けばいいのだろう
見上げた夜空の色 どこまでも深く
結わえたこの心に爪を立てる...

弓なり欠けていく午前三時　伝えたい想いは七割溶けた
祈りは歌声 誰かが言う　だからひとり ノクターンを口ずさむ
フォークダンス 離れた僕の手握った　
そっと背中に迫り寄り添う影に僕は戸惑う　
焦って 黙って 俯き目を逸らす
きっと月の神様も首をかしげて雲に隠れる
行こうクレセントムーン　
今始まる夜...

真夜中に　予感がする
神話の夜　それは雨のささやき
冷たい頬を　伝う滴
視界が滲む　僕は泣いてたの？
香り水　揺れる鈍色(にびいろ)
たゆたう匂い　街を染めていく
暗い水波に　置き忘れていた
茄子色傘　時は戻せない
憧れた　小さな恋は　
淀みに浮かぶ　泡沫に流れて...

拝啓
真夏の夜はおとぎ話を 瞬く星々に語りかけます
恋しい貴方の声が棘を刺すように 私の右目を曇らせました
敬具
鳴かない蛍は身を焦がしてる　一時の優しさでも
愛しさに溺れてくこの胸は　貴方で満ちていたいの
空に舞う焔歌　陽炎みたく踊りましょう
傷つけられ　隠し隠せども　馴れ合うことを求めている
も...

ああ 光のシャワーを浴びたら
窓際の鳥が奏で始める小春日
さあ 二人の待ち合わせ場所へ　
葉桜も地球の息吹に 揺られ歌うよ
遠足前のトキメキ感じて　
駄菓子屋さんへ歩いて行こう
そうだね 揺れる想いは君がいるから
確かな予感を胸に宿して
君と暮らそう　ありふれた言葉でも
君の笑顔にまばゆい春を感じた...

幻想世界　一人で歩いている
迷子になっても知らない
幻燈世界　瞼に焼き付けたら
光を集めて踊ろう
もう 届かない想いよ 雪になって
そう 貴方の街まで
幻影水晶　嘘つき眠りの中
幼い悪夢に怯え
幻覚水晶　時間を閉じ込めたら
優しい心になれるかな？...

聞こえる 森の奥で
こだましている君の声が
静かに流れる水の森で
僕は耳を澄ました
眩い光を探して
深くて 暗くて
何もない世界で
優しい君の歌を見つけた
枯れた碧い緑の鏡が
僕を映し出す...