garnetcrow27

春の陽光(ひざし)差し込む喫茶店(カフェ)で
まだ咲かない桜を見ては
ラテを飲みながら考える
素敵な微笑みを持つ君の事
べたつく甘さがある訳じゃなく
顔を歪ませる苦さも無い
深みのあるチョコレートの味
記憶に刻み付けたんだ
直接口からは言えないよ
桜色に染まる心じゃ...

いつもの様に窓を開けたら
漆黒の(くろい)雲が流れていた
風は冷たくそれをあしらって
消えていった
まるで待っていたみたいに
いつもの様に道を歩いたら
真紅の(あかい)花が咲いていた
車は冷淡にそれを踏みつけて
消えていった
まるでそれが理であるかの様に...

ちょいと暇かいお嬢さん
僕と遊んで行かないかい
広げた宝地図見てさ
なぞなぞ話探そうよ
狂った頭じゃ分からないなら
無駄なものは棄ててみないか
無感覚な世界に行こう
君と僕のユニバース
赤黒黄色彩りの
海へと消えたはユニバース...

昨日の言葉と今日のそれが
違うと言うのは何故だろう
今日の仕草と明日のそれが
背反するのは何故だろう
一つひとつヒトツ積み上げて
ヒトツひとつ一つ崩してみる
この慧眼を通してでしか
真実は見えない
※全てはロジック
果て無き希望に魅せられて...

君に　僕は　言うだろう
君も　僕に　言うだろう
別れの挨拶「さようなら」
次の出逢いがあると解ってるから
別れては　又　出逢い
出逢っても　又　別れ
無限の繰り返し
有限の命の中なのに
最後の別れ　近付く時に
君は　僕は　言うのかな...

昨日とは違う私を見つめてよ
どんな嘘だって見抜けるからね
明日は忘れて今だけ見つめてよ
どんな夢だって消えるんだから
時計の針が教えるのは未来?
“止めたい”なんて言わない
出来るのなら
これからも　抱き寄せて　抱き寄せて　キスをして
ずっと動かないで　そのまま居て　お願いだよ
今までも　抱き締めた...

今まで　積み上げてきたものを
一瞬で崩したんだ
明日も　ずっと未来も
変えることは難しいんだ
星さえ　僕に希望を見せない様に雲に隠れて
鏡さえ　僕を拒絶し全てを暗く映し出した
君も　僕も　同じ人間(ヒト)
同じ苦労背負っているはず
だけど　僕は　君と違った
それだけなんだ...

長い時流れ朝が来た
鐘は告げる　別れの時間だと
歩き出す道は茨
花は告げる　簡単じゃないと
道無き道を行く
木々は光さえ
隠して暗く見せて
行く手を阻む
歩き続けろ　止まることなく
誰が何を言っても...

“信じているよ”と確かに君は言った
それは　単に　その場　しのぎかな?
いつも眼を見ていた君が視線外す
それが　君の　本心だったの?
君との思い出が雪になって落ちて　降り積もる
君は知らない
「雪は融けることはない　永遠(とわ)に」
君は僕に背を向けて
僕の知らぬ世界へと
取り残された僕は　仕方なく...

朝焼けの後　空を見上げても
いつもの様に又輝いている
無駄に光りて　移ろい行く世界
君は何かに隠され
誰かが　見てた　真実(ほんとう)　
君は　笑っている
その　先に　私は　いつも
いたのに―――
真実はいつも　私を追いかけるの
本心　隠してたはずだったのに...

愛という不完全なものを
どうして人間(ひと)は信用するのでしょう
恋という未完全なものを
どうして人間(ひと)は確信するのでしょう
水晶玉の様に透き通った瞳
全てを誰かに依存してたの
君の表情(かお)を見てきた空
いつかは崩れ去っていく
理由も無くこの道を選び
後悔したのは誰のせい?...

忘れもしない
有り触れた日の筈だったのに
男の欲望が
この空を切り裂いた
視界が狭く　声も遠い
ただ一つ分かるのは
今　自分が自分でないこと
※見失って　彷徨って
僕は何処へと向かうのか
その先は光か闇か...

幾重に重なる不可解
何も見えない不理解
いつもの見慣れた景色も
全ては闇の中に
手掛かり残した犯人
外してしまった肝心
見た事も無い姿して
何かが迫ってくる
嘘と偽りに満ちた世界はもういらない
欲しいのは真実だけ...

光と愛に溢れた世界
貴方にはどう見えますか
表面ばかりを繕っている
人間界と同じですか
貴方が知る希望は
いつもいつも汚れていて
パンドラの箱の中には
絶望が入っていたのだと
あの穏やかな日々を
貴方ともう一度過ごしたい...

矛盾の中出来た世界
神の手により光は差した
踊り狂い　歪む普遍
甘い言葉で闇は造られた
誰がそれを見た？
賢人の悩める姿を
誰がそれを聞いた？
愚者の憐れな叫びを
真実など存在しないと
宣言した側から...