タグ「和風」のついた投稿作品一覧(4)
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気が付けば 子供ではなくなっていて
大人ほど 狡くなれずに漂ってる
「嘘だとか誰かを裏切る言葉は
いつの日かその身に還ると思いなさい」等
躾けられたことの端に違和感が滲む
世間に舞う声に嘘を見つけたら
どうしてなの? 大人の言うことばかり聞いてたら
不幸せになっていく心地が続くんだ
そうであればこ...十七才
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赤い飛沫と横たわる私の事を 黒い一つ眼の視線がずっと捉えてる
写撃音の度 切り取った私の事を 青い鳥が攫って放つ群衆の空
それで宜しいの? 餌に成り下がる他人(ひと)に増える観衆を賛美だとか言っちゃって
碌(ろく)でもないわね 「何か良い事はないかな?」 起こる度にほらまた何かが死んでゆく
置き去り...流行りゃんせ回りゃんせ
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泣いた? 凪いだ 感情の水面の上をそっと
揺らさぬ様に 言の葉を 浮かべている
変わる 移ろう 貴方の顔色 窺って
本音を底に 沈めたんだ
気付いてるの 貴方の目は もう私を捉えない
些細な事で ぶつかり合って 離れる心を憂えたりした
でも抱き寄せる その体温に また安堵したりするの もっと
飽いた...憂、安堵、藍。
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坂道沿いに続く 花の色 空の彼方に
貴方の揺らぐ背を 振れる髪を 思い出す日和
一撮み程度の 勇気だって あったのならば
伝えられたのかな? 心の隅 窄む気持ちを
ねぇ 本当なら 寄り添って同じ時を受け入れて
もっともっと 淡い色で満たしたいのに
春うらら 心の穴 一片の花弁哀舞
もう止めてよ 私は...なでしこ日和