ひねむり

何でもないようなときに
ふと思い出すのは
今よりずっと幸せだった
ときのことばっかりだ
そんなことばっかり
考えているせいなのか
歯車噛み合わないな
自転車にでも跨ろうか
今から遠くへ
そよ風感じて...

これから私が歌うのは
私のくだらない妄想
それでも聞いてくれるのなら
聞いてほしいのよ
例えば　星が落ちてきたら
例えば　空が無くなったら
例えば　君に会えないなら
例えば　例えば
それがさ　本当に起きたら
君らは　何を思うのだろう...

サイダー飲み干して　どこ行こう
遠く離れた街へ行こう
東京駅八重洲南口バス停で
スマホを片手に夜を待った
バスは静かに走り出す
夜はだんだん深くなる
カーテンから漏れ出す光がぽつぽつと
ひとつふたつと過ぎ去ってくの
夜の先に何が待ってる
夜の先は朝が待ってる...

夏が終わってく　まばたきしてる間に
何かしたっけな　何だかからっぽだ
海の見える駅　裏山　長い坂
君がいないから　勝手に消えたから
駄菓子屋でサイダーとか　棒付きアイスとか
毎日が色付いてた　夏をもう一度
君がよく着てた　白服によく似た
白装束を着てる　君がさ現れた
半透明の君は　言葉を喋らない
幻...

幸せとは何かが　いつの日からか分からない
失って初めて気づく　曇ったままの部屋
みんなきっと忘れる　嫌なことも　君のことも
忘れられりゃ楽だな　でも記憶から消し去れない
今見てる夢に問い掛ける
目を閉じた君はいつ覚める
今見てる夢はいつ覚める
目を閉じた君は帰らない
ひどいよ
ただ祈るよ　ただ祈るよ...

弾の切れたマシンガン　針の折れた羅針盤
丸腰の三等兵　呆然と立ってる
今は万策尽きて　身動きが取れなくて
風を見ようとしては　また両目を伏せてる
人をまた裏切った　敵も味方も何も
もはや区別はないな　拝借とのたまっては
死屍の武器を拾った
人のものを盗んだ
濁りきった眼は　振り返ることなく
罪悪感が...

ああ　君に言えない　この感情を　銀紙剥いで　しわくちゃに丸めて
ああ　君の知らない　俎上のチョコも　心残りも　気持ちごと砕いて
まだ　春は知らない　幼気な君の　微笑む顔も　怒った顔とかも　　
まだ　春を知らない　優しい君の　その一言が　心を射った
　　
ノートを見る振り　君を見てる　君を見てる　こっ...

線を引いて　あやふや　分かれ目は
足して引いて　誰にも分からない

詭弁だって　正しさ誤魔化して
時を待って　いい加減気付いてよ

繰り返す無意味な日々　気が付けばまた昼夜逆転
いつ終わるかも分からない　理不尽に
拳握る　なあ！　どこに向ければいい？
誰か　僕を救ってよ　助けてよ...