朔夜

モミの木　飾られて　きらめく　星たち
真白な　綿雪も　愛を紡ぐ　　
古びた　キャンドルで　揺らめく　祝福
仄かな　温もりが　愛を灯す
せめて　今夜　あなたに
とこしえの　安らぎとどけ
メリークリスマス　響かせ　妙なる鐘
雪降る街　静かに　おやすみ。
窓から　降り注げ　ささやく　光に
伸ばした　両腕は...

朧に白き霧雨は、
遠雷引きつれ通り雨。
ふるりふるりと氷雨降り、
まさにあわれと、蜃気楼。
何もかもみな幻で、
現（うつつ）に見えることはない。
何もかもみな諦めて、
窓から空をただ見上げた。
それでも望む。指先伸ばせ。
繋がる手と手。溢れる光。...

ネオン空にちらつく
木霊　響く世界の幻像は
眼　揺らし妖しく
闇を纏い近づく　現実に
夢の狭間に眠り
心熔かす言霊囁くは
雑踏　現実（リアル）傍観（なが）め
染まる足元　動けないままに
飛び込んできた彩（いろ）に縛りつけられ
囀る事さえ知らずに嘶く...

若葉なびかせて　風は空まで運んだ
天に凍える金の月　見下ろす世界は色も見えない
乾く掌に　淡き花びら包んで
小指結んだその赤に　繋がり信じた夢は儚く
冷えた街に染みわたる　響く靴音
雨音どこまでも　君の音隠した
一人残され金の月は
巡り巡る　夜をこえて
細い組紐　僕を支えても
募る思い零れゆく...

下校の鐘が鳴るのよ　鼓動まで響くわ
帰る準備を遅らす　計算ずくよ
でも時計は急かしてく　瞳を惹き付ける
あなたの眩しい笑顔　ガラスの向こう
さよならが飛び交う
下駄箱の前から
二人の姿だけ
はっきり浮かび上がるように
あなたが好き　って言えない
押し込めてくこの気持ち...

月照らす海
私のシマの唄
月満つる海
心残す海
声攫う風
渚探す魚
夜風は密やかに
沖へ夢を運ぶでしょう
海…
月見えぬ海...

冷たき湖水に残るは　鳥が一羽だけ　
空に帰ることも忘れて　波紋描きだす
樅の木凍らす白き花は
足跡さえも深く隠してく
孤独に身を　焦がしても
果て見えぬ夢に　故郷までは遠い
伸ばした腕　届かない
青き地平を求めて歩き出す
黄昏飲まれた世界に　影は一つ消え
呻り駆け抜けてく風さえ　心攫い行く...

祭りの後の　星の光
若木の下の　翠（すい）の瞳
不意の出会いは　永久の迷い
二つ音を　合わせ踊る
響く鈴音　重なる声
爪弾く（つまびく）糸は　懐かしい
割れた世界に　消える太陽
心はどこか　思い出す
瞳に焼きつく　翠（すい）の旅人
溢れる心は　止まることなく　...

裂けた世界に　消えた月　響く木霊（こだま）の音（おと）
脱げた木靴を　抱きしめた　金の踊り子
愛も知らずに　夢も見ず　一人歌い踊り
行くあて知らぬ　風に乗せ　鈴音（すずおと）鳴らす
この街でも　あの街も　探しては　永久に歩いた
誰も彼も　知りながら　鈴の音（おと）の　行くあて知らぬ
木々を渡った　山...

波さざめく夜の音
声乗せては合わせ漂うの
風ささやき匂ひたつ
雲流れて一人残された
恋焦がれた月は空
指伸ばして一人もがくだけ
月浮かべ揺らめく手の中の涙
今　心残して海に還る
月明かりに照らされて
行くあてなく踊るサカナたち...

沈黙は凶器　心殺がれ剥がれて
この身に刻まれた文字は風の中
物語は風に　運ばれて紡がれて
（ツレダシテ　クラヤミカラ）
導かれる様に　強く手招きされ
（ヒトリハ　ツメタクナッテユク）
それはとても懐かしい　遥か遠いぬくもりで
（イノリハ　トドカナイ）
揺れる　指さえ　静かに歌い　二人を繋いでく
　　...

深緑（しんりょく）に埋もれた空（から）の棺
詰めた言葉は　意味をなさず
仰ぎ見る雲間に隠されてた
真実さえガラクタの玩具
あぁ、後悔を知る
そびえたつ歪（いびつ）は
塔が落とす月影
私の夢すら歪み崩れても
あなたの幻影（かげ）すらつたう蔓（かずら）を
心の隙間に入って増えても...

真白に揺れる　風は
カーテン　窓の　向こうから来る
微笑みのせて　君は
両手いっぱい　いつも　幸せ運ぶ
飽きることなく　窓辺に咲く
眩しい笑顔　日常さえ
動けぬ私　蝕んだ　この気持ち
心軋む日々が　あっても　また
結局君を…
真白に揺れる　風は...

【】＝KATIO歌詞
《》＝マスター歌詞
カッコなし＝共通歌詞
●サビ0(イントロ）
零れ落ちる砂時計
終わることなく二色は混ざりゆく
【心に】滲む幻燈　雪模様
君と歌うよいつでも
大丈夫　迷うこと無いよ
（間奏4小節）...

夢に見た　七色の空
手を伸ばし　私を包む
彼方から　愛おしい声
いつまでも　胸に抱（いだ）いて
出会いは突然　落雷とともに
同じ毎日に　落ちてきたエラー
渦巻く警告　始まりを告げる
雑じるはずの無い　世界が重なる
あなたに触れた指から
かけ抜けるこの気持ちは...