想子の投稿作品一覧
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「愛してほしい」の一言が
胸につっかえて言えなくて
ごまかすように「愛してる」
あーあ、違うのにな
君の半歩(15センチ)後ろを
いつだって歩いてた
時折振り返る笑顔が
たまらなく幸せで
「手を繋いでくれませんか?」
言いたくて言えなくて...15センチの距離
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「神様におねがい
どうか願いが叶うなら」
ふと見上げた空は青過ぎた
透き通った色の向こうに行きたいよう
目を閉じたら真っ暗で
電車の音だけ聞こえてた
駆け出す河原道
どこまでゆくの?
そんなのしらない
走り出す夕暮れ...空の彼方
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昔々のお話。
どんな人も、私を見ると一歩引いた。
「姫様おはようございます」
「ご機嫌いかがでしょうか姫様」
宮殿の中は息苦しくて、
かといってどこへ行っても私は「姫様」で。
だれか私の話を聞いて。
「はいかしこまりました」じゃなくって、
ほんとうに、ほんとうに。
一人のときに鏡をのぞくとさみしい瞳...幸福とPierrot【小説版】
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とあるサアカスの お話をしよう
お城の中 ひとりだけのサアカス
頬に涙を描き今日も踊る
姫君のための少年Pierrot(道化師)
「僕が踊るから君は笑っていて
姫様の笑顔で僕は生きてる」
ある日姫君が涙をこぼした
薬指には重たそうな指輪
「僕と一緒に逃げようよ姫様
白馬は無いけど君の王子様」...幸福とPierrot【応募用】
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