kaname

夕暮れ前　帰り道
ざわめく人　電車の中
ヘッドフォンをつけた君
ゆれゆれるの　がたがったん
幸せそうな　恋人たち
静かな街　遠ざかる
ヘッドフォンの音漏れと
ふわふわるわ　がたがったん
不意に君と視線ぶつかったんですが
何もなかったように君は目を逸らした...

誰かが言う　「あの子、実は」
興味ないわ　くだらない話
聞き飽きた　その戯言
いい加減　目　覚ましたら？
口ずさむ　私のうた
聞いててね　不安定なリズム
間違った　方程式
立て直す　私の夢
でかい声で　呟いても
誰にも　届かないな...

どこかに落とした感情を
拾って、抉って、遊んで、捨てて
朝日にオハヨウ、アオイイロ。
君のココロノオク、何色？
その隙間覗いてみたいの
「嫌い」だなんて言えなくて
「好き」なんてもっと言えなくて
あのいつかの夕日に背中を向けて
私達は崩れだす
どこかで拾った感情を...

私は一生森の住人
この森の外には出たことないの
だって出る理由がないでしょう？
王子様（キミ）は一生画面の中
迎えなんか来るはずもないわ
だって期待してないんだもの
そっと私の手を引いて
優しい笑顔をふるまうの
そんなキミしか見えないわ！
ふわふわ、ドレスで...

ねえ、さっきからどこを見てるの？
アタシというものがある身の分際で
ねえ、目をそらすのは何故かしら？
アタシはまだ何もしてないわよ
片手に薔薇の棘、鎖と首輪
これでキミはアタシもの
だからね、逃がさないわよ？
キミの手首から滴る甘い蜜を
ひとつ残らず舐めてあげる
最後の一滴はまだオアズケ状態...

いつか見たあの空に想いをぶちこんでみた
勉強のこと　家族のこと　学校のこと　友達のこと
それから、それから
思い返せないくらいの嘘をついてきた
「たまには嘘も必要だよ」って
きみは微笑むんだ
青空に描いたあの飛行機雲が流れてく
まるでわたしの想いみたいに
まっすぐとまっすぐと
いつか背負ったリュック...