ふたみんの投稿作品一覧
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《1A》
明かりの無い この町の裏方 見た事ない 足音がする
逃げ場は どこにも無い 隠れる気なんて初めから無い
《1B》
息潜めて 探すは言葉
どんな武器より 磨かれた
用があるのは心から 体まで
《1S》
私はただ 無防備に待つ 蕾に見せるだけ
摘み取って 重なって 味わって 夜に溶けて これが...『colloveration』
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《1A》
白い息は問う 次の迎えは誰だ
一人また一人 夕日に紛れて消えた
《1B》
香る蝋梅の花 どうか見下ろしていて
知らず取り残された 影と私を
《1S》
帰してここへ 前見て渡れ
温かい かか様のお許へ
柔らかい かか様のお膝へ...『ユキマトイ』
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《1A》
白い雲が 高く手を伸ばして
青い空の 日々を思い起こす
溶ける前に 分け合うアイスの色を覚えてる
木陰はまた 狭く小さくなる
《1B》
島風は 今日も渡る 船旅の 横に並ぶ
はるか はるか 彼方 約束に胸を焦がす
《1S》
夏の続きの世界を 一人歩いてる...『港の見える丘』
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《1A》
当ての無い道草を 照らし出す夕日色
また明日のさよならを 見守るような西の空
マツムシの坂の上 沈みゆく橙は
大きな勇気を少年の 瞳に宿すのだろう
《1B》
悪戯な好奇心が 膝に触れる 花をはねた
羽ばたいた鳥の行方も 知らずに追い駆けていた
《1S》
今は 上手く飛べなくて...『andante』
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《1A》
一目見て気付いた 二度見て決めた 恋の始まりを
驚きは認める でも臆する事はないと 鼓動から感じた
《1B》
負ける事があるなら 先を越されちゃうくらい?
真面目だけが武器じゃない 目を離さない
《1S》
空色街の音 心を知るヒントは 世界中 散りばめられてる
君の心情を 十字で表そうか?...『夏はキミイロ恋模様』
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《1A》
ヒトムツナナク これが見えますか
イツヨニミツヤ これが切れますか
マルマルレイワ 声が漏れ出した
果てまで届く 名無しの挨拶
《1B》
列は始める 円は生まれる 息は比べる
命は並ぶ 鎖は続く 整数は受け継ぐ
原点は舞う 存在は結わえる 価電子は問う いかがですか?
《1S》...『日が沈む果ての星から』
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《1Aa》
私じゃなくても成り立つ舞台を 受け入れてるのは諦めじゃないの
責任だらけの主役じゃないから 身軽に過ごせる 自由でいられる
《1Ab》
いつもの景色に溶け込む仲間を 巻き込む理由は特別じゃないの
借り物だらけの台詞で良いから 一歩(を)進める勇気を頂戴
《1S》
オリジナリティなら 誰か...『レンタルクラブ』
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《1A》
緑に色づいた 葉桜は僕らの町に溶け込んだ 季節が過ぎてく
新しい服を着た 思い出はタンスの端に詰め込んだ 期待が溢れてく
《1B》
並び歩く音 笑うタイミング やっと合ってきた
淡い空色の 風が今 二人を優しく後押ししてる
《1S》
今日も僕らは出会い同じ物を見てる 心もそうだと限らない ...『セダム』
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《1A》
穏やかな交差点 馴染みない子供たち
早起きなこの町に やっと慣れ始めたよ
固いドア開くコツ 昨日見たままのイス
毎日のスピードを やっと掴めてきたよ
《1B》
こんな場所に 望んで来てる訳じゃない
例えるなら 毎日が水曜日
《1S》
進めイエスマン 流れのままに...『Yes man, Yes and!』
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《1A》
大人しそうに見えるって 言われる事もあるけど
頭の中はクルクル 星が飛び回ってるよ
カラフルなゼリーを取って それを少しずつ混ぜてたら
宇宙クラゲが生まれる そんな事も考える
《1B》
ふと俯けば 僕のマネする 影法師とにらめっこ
顔の無い 道化師も 嫌いじゃない
《1S》
だけど僕は 確...『Piece of Jelly』
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《1A》
目の前に壁があれば 助走付けて頑張らなくちゃ
生きるのが不器用なら 単純さでリードしなくちゃ
ゴールが分からないのなら 通り過ぎて良いんじゃないかな
笑われる事もあるさ でも和めば何でもないね
《1B》
競い合えば真剣勝負 日が沈めば今日はお仕舞 皆でそろそろ帰ろっか
語り合えば大言壮語...『はじまりのエンドロール』
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《1A》
退屈な夜に 君がいなくても平気
冷めたココア 悪くないわ
でも温め直そう
《1B》
胸の中 不安がチクリ
ってなりそうな時を逃さずに メールが来る
《1S》
世界中を敵に回したなら 君は5秒でやられそう
だけどそれを私信じてる 君は逃げずにいてくれるって...『アイビー』
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《1A》
迷えば浮かぶ滲んだ言葉 手繰り寄せては選び直して
虚空に響くぼやけた音は 取り分けながら並べ替えてく
《1B》
胸の高鳴りは 今でも私を輝かす
《1S》
溢れる光 照らした舞台 遠い空へ消えてく声
《2A》
誰かが紡ぐフレーズ一つ 生まれる度に心惹かれて
ブレスに混じるノイズが走る 足を止...『pre<ious model』
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不確かな メカニズム
胸の中 燃える物
ずっと忘れずに 重ねた日々
足は遠く 空は青く
まだ負けを悟るには早いか
向かい風を浴びて進め
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サビ1行目最後の「早いか」は「早い」で区切れ
2行目の頭に「かー」と続く感じの譜割になります。...『Jet Stream』
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《A》
遠ざかる空の果て 加速を止めない熱に
膨らまされた 胸の鼓動と
星を示す指先 なぞり終えたまま海に
沈み始めた 夜のヒトデ
《B》
凍えた船 浮かび立つ 白い泡の種
震えた声 湧き上がる 雲を流す風 追い越す
《S》
君の背を眺めながら歩いた...『flicks』
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《1A》
試験だらけでツラいんです、とか
ノルマばかりでキツいんです、とか
彼が気付いてくれないです、とか
髪を切ろうか迷うんです、とか
お悩み、ご相談、無料
お便り、ご心配、無用
何だって良いんだから
お兄さんに相談だ
《int》...『Mr.MistyMan』
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《1》
ガラスの魔法 そびえ眠る
茨の塔は まだ目覚めぬ
光の梯子 高く伸びる
隠した吾子(あこ)は まだ気付かぬ
優しい絵本の声も 背中に感じた温かい手も
幻ばかりの巣箱 扉はどこにも続いていない
《2》
遥かな軌道 月は遠く
非力な愛は まだ届かぬ...『steeple』
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《0C》
太陽の空 立ち上る雲
影が張り付いた 暑い季節が燃え尽きる前に
地図は要らないけど
目指す景色は心に決めて
《1A》
スワイプするデジタル写真は
色褪せずに記憶と重なる
《1B》
カメラを向けずに 瞳に写そうか...『float』
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《1A》
八月の水はもう寒いから 夏の初めがピークなんだろう
焼けた床、ペンギンみたいにさ 不器用に歩いてそら飛び込もう
突き出した腕の先泡を裂く 流れて消えてまた現れた
もう一回、一回重ねたら Uターン繰り返し息を吸う
《1B》
水上の音が交差して 僕の背を送り出す
君の声が聞こえて 足がリセット...『17th』
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《1A》
崇めたって 特に何をしてくれるわけでもないって
教えてもさ まるで聞いちゃいない
雨が降って 頭冷やしてやらなきゃテコでも祭は止まんない
それが人間の 性って事なんだろう
《1B》
賑やかな 群れに集え
人に紛れ 夜が更け眠るまで歌うさ
《1S》
ホラヤッサ 隅からウカ持て飲めヨレ ひょっ...『マツリアラシ』
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《A》
愛+愛+愛+愛+愛+愛-愛+愛+
愛+愛+愛-愛+愛-愛-愛+愛+愛=愛
《S》
成り立ってない 成り立ってない
小さな愛のアソートは効かない
小さな愛のアソートは効かない
《A》
ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね
ごめんねごめんね君から身を引く ごめんねごめ...『九愛一愛』
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《1A》
朝日の青、黄色? 瞼に映る
パズルの5色のグミが 落ちては消える
《1B》
誰か止めて 徹夜のデバフの通学路 ぐるぐる
前を歩く 知らない人の かかとを見て 進め
《1S》
睡魔に耐えろ 眠れば終わり ノートは解読不能な文字
言葉の海に 船をこぎ出せ うつらうつら夢の旅
ネトゲはしない ハ...『TEEN』
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《1A》
あっ、と少しで乾杯だ ほら清涼飲料水
透き通った感覚が きっと生まれ変わる
《1S》
僕らは息を吸う ただ生きようとする
笑って 泣いて また明日汗を流す
息を吸う 少し喉が渇く
そしたら カラになる前に いつもの補給
《2A》
あんな綺麗なプールなら 誰だって大歓迎...『pocaris』
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《1A》
Now Loading…
曇りないレンズ ピントを何に合わせよう
滑らかなフォルム この手を誰と重ねよう
《1B》
Now Loading…
決断はいつも 始まりを最後
接続はレディ 計算はディレイ
実体はここに 精神はここに
積み込めばOK アクセスはGO...『loading 99』
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《1A》
始まりはただ 一言の嘘
《1B》
何度目の花の雨 穿(うが)たれた岩の身
あなたの言葉だけが 時を繋ぐ
《1S》
足跡一つ残らない雪の 樫(かし)になるなら
淀んだ泥に根を下ろす蓮(はす)の 種になろう
《2A》
ありふれた輪の 頼りない糸...『アカイコ』
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《1A》
雨はここに 降らない 濡らさない
夜明け前に 残らず 凍るから
《1B》
良い知らせだね それは 雲の上に水があるなら
僕らの羽も いずれ 空の風を掴めるかもね
今は足跡を辿る 冷たい海へ
《1S》
誰も目覚めない極夜 僕らまた夢を見てる
明日は...『crèche』
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《1A》
耳を澄ましても 聞こえるのは環境音
または作為ある 人工的素敵メロディ
そんなはずなのに これから先近い未来
今この時間に テーマ曲が流れている
《1B》
未開封の音が 僕の側を流れ
心は渦巻き圧し潰されるように
《2A》
目を凝らしても 見上げるのは霞んだ空...『R&L』
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《1A》
今僕は灰色 起きて、食べて、眠る それで一杯
帰り道 寄り道は 明日の犠牲
今僕の心は 夏の暑い空に 憧れてる
燃え盛る 火に群れる 虫と似てる
《1S》
今だから言える事 僕達を育てた町は
変わらない訳じゃなく 飽きもせず 守ってくれただけなんだ
《2A》
部屋、昼間、寝転び 窓の外を歩...『scorch』
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《1A》
日は昇り 朝を知らせる 大あくび
この星を 守るのが 私だけの仕事
《1B》
青い空 青い海 遥か遠く続いてく、繋がる
波は音もなく
《1S》
苔むす島が 水面を破る
湧き上がる緑に 裏返る世界で
光は陰に 昨日は過去に...『みなみ星より』
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そこには誰もいないのに 恐がる空の蝉の殻
大きく開く小さな目 君には何が見えるだろう
梅雨に舞う蛍の火 照らされた空間は仄か
手を伸ばすその光 正体を知りたいだろうか
月ひとつ飛び越せば 次は会えなくなるだろう
儚いと言う君も 明滅する命のようだ
長く短い夏休み 日が傾けば鳴く虫を
寂しく思う慈愛の...『may』