猫屋の投稿作品一覧

宵闇に浮かぶは白い花化粧
ゆめうつつ　届かぬ思いに涙落ち
今宵こそ　いざ行かん
七日七晩　誰がためにぞ泣き
七日七晩　誰がために胸焦がす
白い装束　片手に木槌
握り締めるは　君に似たヒトガタ
誰にも　見られてはならぬ
誰にも　知られてはならぬ
七日七晩　さらに七夜...

君と登るはずの道　つまづきそうで下を俯いている
流れ行く人たちも　落ちていく夕陽も
何もかもボクには見えないから
君の笑顔が見たいな
ただ微笑んで『大丈夫』と言って
隣に居ることを　ただ気付いて欲しいと願う
二人で歩いた道　咲き誇る花も
今はボクの瞳に映らない
君の笑顔が見たいな
ただ微笑んで『あい...

君が生まれたときから知っている。
君のことなら、誰よりも理解しているつもりだよ。
目が合うだけで、慌てて駆けて行く君。
隠れて、そっと顔をのぞかせる君。
「触らせてなんか上げないんだから！」
そんな声が聞こえてくるよ
だから、見つめるだけが愛情表現
かくれんぼみたいな君に
笑いかけるだけが、精一杯の...

君と出会ったのは雨の日の午後。
びしょぬれのボクを見て、君は驚いていたっけ。
どうしてだか、無理矢理に連れて行かれた部屋の中。
君が浴びせる暖かな水は
雨よりも激しくて、雨よりも優しかった。
泣き言を言えない君が、僕の前では
何故だか、いつも泣いていた。
ボクは理由も解らずに、朦朧とし...

携帯と　鍵と　むくもり　アイドリング
追いかける　アクセル踏む
そして　また　鳴らす　あなた呼ぶ
お気に入り　　”SweetHome"
見失い　地図と　カーナビ　取説どこ
泣けてくる　なさけない
かえれない　此処が
何処なのかも　わからないから
薔薇を買うあなた
みかけては追い　何度も...

静けさと　愛と　真実　見慣れた家
欠けている　信じたくない
そして　また　鳴らす
あなた　呼ぶあのメロディ
"SweetHome"
静寂と　不安　懇願　追いすがる
泣いてみる　叫んでみる
かえらない　あなた
傷ついても　かえらないから
終演のスタリナ...

口紅と　鍵と　指先　俺たちの空間（へや）
満ちている　満たされている
だから　もう邪魔だ。
俺を　呼ぶこのメロディ
"SweetHome"
憂鬱と　嘘と　警告　言葉探す
泣かれても　わめかれても
かわらない　全て
傷つけても　かわらないから
憧憬のスタリナ...

紅い蝋燭だけの部屋　　忘れさせはしないわ
甘い甘いケーキを食べるのよ。
それは　白く　柔らかな　あなただけが知る。
金属の色が眩しい　紅い血を流しながら
甘い味をおぼえて　どこへもいけないの
白く甘い味だけを　夜毎　求めて
そうよ。
せめて　あいたくは　なるのなら　
あなた　わすれはしないかもしれな...

花が咲く　この小道で　私は まだ待ち続けてる。
きっと来ないわ。解っているの。それもあなたの決めたことね。
私のことを　わすれてもいい　私の歌だけ　おぼえていて。
花が咲く　うつくしの丘　想い告げ　歌ったの。
歌姫は　届けたの。
片恋の歌を。
花が咲く　この小道で　私は　もう前に進むの。
歌がある...

君がいた　その名残　今 此処で。
白い煙 たちのぼる　泣いていないよ。泣いてない。
君といた　時間は流れ　僕らだけが　遺された。
君だけが羽ばたいて　舞い上がる。　舞い落ちる。
白い羽根も　君の背に　ないままで。
君の求めたあの世界　今なら舞って　逝ける筈。
僕らには　越えられずに　追う事すら出来な...

花が咲く　この小道で　私は まだ待ち続けてる。
きっと来ない。解っているわ。それもあなたの決めたことならば
私のことを　わすれてもいい　私の歌だけ　おぼえていて。
花が咲く　この小道には　あなたのため　唄った歌があるの
花が咲く　この小道で　私は　もう前に進むの。
きっと来ないことくらい　私にだっ...

「君がいた　その　残滓　今 此処で」
私だけが　このままで　君の欠片を　求めていたら
それだけで　君のことは　忘れられない。忘れない。
君がいる　世界は見えず
そんなことを　受け入れる？
私には　とても　出来ない。　出来ないの。
遠くに居る君のもとに　私のことが伝わるのかな？
君だけは　私のことを　...

あなたに会えた　そんな場所が　あった。
あなたがすぐ傍にいるだけで　しあわせ。
あなたに渡した　いくつのもの言葉。
会えなくなることさえ　まるで夢のよう
その　言葉の　意味　言葉の・・・
咲かない花の種のように水に沈む。
ただ花は咲かない　咲かない
言葉の夢は　いまだ水の底にある。
あなたに触れた　...

気付いたときには
ボクは、ボクたちは、この暗い箱の中で
ママの気配を探して泣いていた。
いつまでも、いつまでも……
ママは来てくれなくて
ボクたちは、疲れ果てて……
それでも泣くことをやめる事が出来なかった。
そうして、どのくらい経っただろう。
幸せだったボクらをゴミのように捨てたヒトの掌。
疲れ果...