土筆餅

愛してるよ、なんてたとえ毎日囁いても足りないくらい。
君に届けたい想いは、留まるところを知らずに溢れ続けるんだ。
愛してるって、一言言えたらどんなに良いことか。
でも言ってしまえば最後、この想いが堰を切って溢れてしまいそうで。
溢れて溢れて、
溢れて溢れて、
君が溺れてしまうくらいに。
君が溺れてし...

草臥れた昨日にサヨウナラ。
やってくる明日は極彩色。
ギラギラギラギラ輝いて、人々を魅了するその色は、チカチカチカチカ、鮮やか過ぎて。
頭の中でスパーク！
ああ、実はよけいに草臥れるのだ。
草臥れた昨日にサヨウナラ。
やってくる明日は極彩色。
それでも明日は極彩色。
覚めない夢を夢見る愚かで愛しい子...

ゆっくり、ゆっくり。
暗い部屋だから、足元に気を付けて。
見えるのは輪郭。
小さい、身体。
そして、暗闇で仄かに光る、瞳。
抱きしめたら壊れてしまいそう。
抱きしめたい。
抱きしめられない。
「臆病なの？」
「そうかもね」...

ゆらり、ゆらゆらと
ゆれていて、
一体ここはどこなのだろう


ゆらり、ゆらゆらと
ゆれていて、
一体ぼくはだれなのだろう

ゆらり、ゆらゆらと...

当たり前のざわめきに　過敏に反応する
瞳を閉じ　暗闇を呼び
耳を塞ぎ　無音に浸る
弱いわけではない
強いわけでもない
ただ　ただ、一人―――
きつくきつく　閉じこもる
はるか光は遠く
遠く
フードを目深に被り　愚鈍なこの僕は...

例えば嘘を吐いたりとか
例えば嘘を吐かれたりとか
例えば人を騙したりとか
例えば人に騙されたりとか
例えば人を傷つけたりとか
例えば人に傷つけられたりとか
誰でもそう、
誰でも当たり前にやっていることで
嘘も方便、とか
あなたは聖人君子ですか、とか...