ゆっくり、ゆっくり。
暗い部屋だから、足元に気を付けて。

見えるのは輪郭。
小さい、身体。
そして、暗闇で仄かに光る、瞳。

抱きしめたら壊れてしまいそう。
抱きしめたい。
抱きしめられない。

「臆病なの?」
「そうかもね」

ああ、けれどけれど。
臆病なボクの心臓は。

やっぱり君を抱きしめないと
苦しくて苦しくて

切なく悲鳴をあげるよ。

抱きしめたい。
抱きしめられない。

ゆっくりゆっくり。
少しだけ、顔が見えた。

暗い部屋だから。
怖がらなくても良い。
だってボクも、

もうずっと怖いままだ。

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ゆっくり、ゆっくり

以前創作サイトに乗せていた創作詩です四つ目。
分厚いカーテンから漏れる光に目を刺され動きたくても動けない身体は小さく丸まるだけ。

ちゃりんこにのってコンビニに行けるくらいまでには、まだ元気なのです。

閲覧数:58

投稿日:2008/07/29 02:10:13

文字数:259文字

カテゴリ:歌詞

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