タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(6)
-
「いろはにほへと ちりぬる朝が降れば、鈴をしゃんと鳴らしませ」
此方(コチラ)極東、辺鄙(ヘンピ)な山奥から旅立つ定めなのです
褪(ア)せぬ丹色(ニイロ)を幾重(イクエ)も潜(クグ)り抜ける 朔月(サクゲツ)の夜は深く
神代七代(カミヨナナヨ)の続きを祈(ネガ)い 眺む
睡蓮が揺れる
「どうして」
...狛犬の双音 【コラボしました】
-
「倫理だなんてくだらない」
科学者は考えた
「好奇心だけを殖やして、己で充たすのさ」
それが唯一無二の理由。
18号は目覚めた 永い休止モードから
「実験を始めよう、成功を祈って」
擬似声帯を灼かれた寡黙な機械
〈不明な現在地。ココはドコ?〉
「僕の理想郷を築く為」
やがてプラグで繋ぎ 継がれていく...18号のBlue-Gene 【コラボしました】
-
五月雨 錆びた声が告ぐ
いつものように“異常ナシ”の機体
サカサマ 囁いた誰か
不確かな予感 気付かぬふり
たとえ僕が消えても
美しい世界のままで 完璧に噛み合っていく
瑕一つ残らずに
狂わない拍子(rhythm)で歩いて
変わらない毎日の中で
ただ壊れゆく時を待って...センチメンタル・アンドロイド 【コラボしました】
-
白い靄の中 揺らいでは浮かぶ影
温もり求めて彷徨う この腕は影(ソレ)をただ掴もうとした
目覚めた世界の隅で悟る 儚い夢だと
嗚呼、街灯の下 一人佇む彼女はきっと泣いて
誰か、帰らない誰かを待つ 今も足跡探している
何を思い 何を求む
街を照らす夜明けは遠い
嗚呼、瞼の裏に棲むは
いつかの君の姿 失...夜明けまで 【曲になりました!】
-
孤独を厭(いと)うて 誰かを求めた
引き寄せられるように 触れた掌
奇跡と知るから 放さない
東の街でこだまする囁き
西の森では羽音が切り裂く
その中心で 僕は
離れるよりはいいだろと
君の右手を強く握った
片手が使えないのは 不便でも
この不自由さに満足している...手と手
-
蝉も鳴かぬ 気だるい熱帯夜
温い風に戦(そよ)ぐ カーテンの襞(ひだ)
憂い顔で窓の外を眺め
拭わない汗が 頬伝う
どうせ同じ呟くのなら 君の名の方が良い
「淋しい」なんて 弱音はイヤ
甘く優しい味の名前を
舌先で転がし 溶かす
君の名前を呼ぶ 二十五時
夜空に被さる深い深い闇...ココロデンワ 【曲になりました!】