作品一覧
その他
オンガク
丁度昼下がりだろうか。玄関から呼び鈴が鳴る音で目を覚ますと、辺りは窓からの日差しで白く眩しかった。重い瞼を擦っていると、再びピンポーン、と呼び鈴が鳴る。慌てて炬燵から怠い身体を引っ張り出し、玄関へと向かう。部屋の主の彼女からは自分が不在の時に呼び鈴が鳴ってもドアを開けるなと言い聞かせられてはいたが...
指先は知っている