1002pの投稿作品一覧
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霧のように生きられるならば どんな弱さも紛れてしまうだろう
波のように過ごしていけたら 過ちをそっと消してしまうだろう
私はいつでも理性で恋する あなたのためならどこにでも向かう
あなたはいつでも恥ずかしがっている 辿りつく日までどこへでも駆ける
一度だけ願いが叶った それを未来に運んでいる途中
私...恋の犬
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叶わないなら置いてゆくのが賢明らしいが
歩んできた道 それだけがまだ分かれてくれない
孤独のわびさびなら味わいつくして
何度も聞いた言葉さえ愛しくなる
あれもこれも愛で包みたい
敵わないなら距離を取るのがセオリーらしいが
タイムリミットがもうすでに見え始めているから
あなたが悲しいなら昨日になりたい...タイムリープ
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わるい子 ねんねしな
わるい子 ねんねした
心に堆く降り積むおはなし
地獄の底から地上の果てまで
南のほうから方位の果てまで
今は昔 食われた
わるい人が食われた
因果も懲悪も関係なく
ただの鬼に食われた
今は昔 呪われた...日本 悪 昔ばなし
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ネコ色の街を抜け 囚われの夢助け
絆なんて どちらとも取れるのに
どんなときも 確かに間違える
転ばぬ先の杖 たまにはね この脚で
痛みも後悔も このからだで感じたい
それを欺瞞だと質してくる友よ
わかっているけれど もう止まれないんだ
ネコ色の街を抜け 期待値を越えて行け
リアリティとリアルのはざ...遠き夢
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道徳や理念なんて全部fade away
そいつは科学じゃ説明できないcrazy way
愛も希望も失望も全部fade away
突如空から舞い降りた天使 mad dragon
この青い空が奇禍に染まっても
この広い空が押し潰されても
そいつはやって来る
押し潰されても隙間を抉じ開け...龍
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つまずいて光が揺らぐなら
わたしのカンペキになれないわ
さりとて嫌味な眩しさなら
自意識を見ているみたいでヤダ
スキ見せて輝き褪せるなら
まだまだ鍛錬が足りないわ
さりとて干からびた神のように
泥くさく見えたらサイアクね
今日からわたしは生まれ変わる
今からわたしは違うわたし...カンペキ
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どうにかなるのに不安でどうにもならない
意味なくコンビニへ行って いらないモノ買って
わかりやすい暗闇ばかりじゃないのさ
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実際に星が降ったよ
あなたの勇気を称えるため
文字通り星が降ったよ
そんなに綺麗じゃなくて安心したよ
歯切れがいいので流され止まって戻って
したことないのに饒舌 すり替えたの...実際に星が降った夜
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闇を照らしたい 言葉の力で
本能より深く刻まれた日を
忘れられぬならば形にしたい
君に似た人を好きになって
ありのまま言えずにいるけれど
時に包まれてワープしてきたら
野望も恋情もどこへやら置いてきた
先を見てみたい 頭の中でいい
部屋の片隅で 気分は最悪で
何か見失って ぽっかり抜けて...時に包まれて
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相変わらずね 調子狂うわ
信じたのは心じゃなくて 言葉でもない 言葉の色
裏切られても生きてゆけるわ
信じたのはあなたじゃなくて 触れたあなたの鼓動の音
付け焼き刃の愛に火傷して
新たな癒しを求めあぐねた
選ばれずともやってこられた
選ぶことも必要なくて 波風のない理想の午後
床のないまま 学び舎を...理想の午後
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何回でも言いそびれて走る
あなたに続きそうな道
一周回って きれいごとでも
やってみる気分になったから
理不尽なことがすべて
自分への悪意に見えてしまうときには
思い出などは むしろ危ない
どんなに優しそうでも
油断なんてするわけないと
いつしか習ったような道...明日が楽しくても
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やってらんねえよしか言えなくなっちまったアイツは
事程左様に苦しんだというのか いつから
ゴミのようなきれいごと 正義面のまがいもの
憎しみひとつ
非不幸ならば幸せよ 生きていれば重畳さ
蔑みひとつ
やってらんねえよしか言えなくなっちまったアイツは
何を見ても感動しなくなった いつから
無意味を生き...野犬
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変な色のかわいくもないクマのついたシャツを
月曜以外は着て
たまの休みを僕にくれたね
それがうれしかった
悲しいときは会えなくなる
寂しい夜は言えなくなる
そういうこともお見通しで
僕らは次へ Baby 次へ
会いたいだけの夢は互いのせいで見る
ごまかしきれぬ闇は通り過ぎるのを待つ...追憶
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キャラメルを溶いて 困った顔して
自分にはひどく甘すぎる思い出
思ってないことを思ってしまうときは
いつもあなたのまなざしがよぎる
嫌いな夕方を 黙ってこなして
やたらと飾りを帯びてゆく 身にそっと
不意の衝動が殻を破ろうとする
いつもあなたの呼ぶ声が響く
明日になったら つづきを始めよう
明日にな...信じるということ
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巧まれた無秩序 陰謀の香り 脳みそを焦がし 夜になる
ねこふんじゃったを弾けないピアニスト 君だけが僕の味方だろう
理由づくりの旅路へと行ったままで帰らない
センシブルにしてセンチメンタルなテロリスト
分けられない数の託宣を受けて 争いの預言は自作自演
思っていなくても交わす睦言と奥底の部分で同じだ...センチ・テロリスト
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割り切るだけなら片手でできるよ
どうせ来るなら ひとりでおいでね
新しい自分ひとりで
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苦しみを崇めた 恋の花みたいだ
燃える夏の夜に消える
溶け出した甘さが 苦い過去を詰める
未だ終わらないわたあめ
怠惰な季節が今さら帰るよ
どうせ無理なら 君を巻き込んで...わたあめ
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※
幸せの宛先になれなかっただけ
たった3秒も止まった世界で僕は
逃げ方の下手くそなドバトみたいだね
性懲りもなく明日が来るの可笑しくて
夜明けを待ち侘びて
感情を捻り出し
名前を呼んでBaby
これからは友達さ
ひたすら天神地祇に本音問うだけ...切なさの彼岸
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何かに急き立てられ すぐに返した言葉が偉いか
どこかに赴いたら 見えてくる嘘を探して
いつから飛べない
同じようなところ 抱きしめた時をさまよい
型破りな恋路を辿り直し
会いたい 月並みが王道だった
ここを港として再び旅立とう
心に愛を装備して
半端な気持ちなんて 毒にさえならないからやるせない
土...港
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毒が効いてきて やっとのことで眠れそう
ピーターパンになって あちらこちら巡れそう
あんまり面白くない つまらないほうがマシだろう
カタコンベ背負って 時間を握りつぶしに行こう
ベッドにジギタリス ああ 歌を待っている
喇叭を奏でよう この夢に咲いた
錆びついてきて もうすぐ足がつくだろう
黒の当人...ジギタリス
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世界の凹凸を平らに整えて
気持ちよがる人の慰み者のよう
でっぱりに目をつむろう 昨日見た悪い夢にも
でっぱりに目をつむろう 明日語れる夢見よう
どうせ何かを見て聞いて 何かを思って目覚め
いずれ眠りにつくまでの ほんの短い時間だろう
言葉だけじゃ弱く 身体だけじゃ弱く 銀河よりも遠く
果てしない未来...the folk
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陽気なラプソディ ナイキの靴いわく晴れさ
ロンリーバルコニー 明日祈って
勇気の出るラプソディ トリケラトプスの夢さ
我が心は窓ガラスさ
安っぽい看板 古びた自販機
どこもかしこも夢追い人たちの残像
内気なラプソディ 度重なる言い訳さ
ギブミーファンタジー 想い飛ばし
君がくれたラプソディ アノマロ...ラプソディ
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三等星がいやに綺麗な夜
あなたの二人称になりました
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偽りの言葉吐いて抱きしめた
特別を捨ててから楽になった
街の風 時代の風 吹き荒んだ
あの頃に帰れない 帰れない
暮らし始めたら何てことない
できない理由は溶けていった
あなたがいて わたしがいて それだけだ...二人称
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昔の万能さを引きずっては転んでいる
言葉でわかることも心までは届かない
残酷な時の虚しさにグッバイ
※
駆け出したのろまな夢
雲の陰 月が笑う
へなちょこな僕の旅路を思って笑う
愛した夜が明ける 今 涙の色
互いを求めるとき タイミングにズレがあって
互いのためだからと言い聞かせて離れていく...涙の色
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流れいつか消えて斜陽のときでも
苦し紛れ 昔を語り出すなよ
負けが始まるから
緩やかに日々は大事なものこぼしてゆく
「邪魔だ消えてくれ」も いつかきっと愛しくなる
殊更に君は実感を求めてくる
ひとりで泣いた夜に意味なんて別にないだろうに
同じことを何度繰り返しても
辿り着ける場所は運次第なんて
負け...緩やかな喪失
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軽く抛ったビジョンが澱になって
今後も付き纏う予感にざわついた
後悔しているフリして 自分騙せないか
もしもクレイジーならば クレイジーならば
いっそクレイジーだったら クレイジーだったら
心に被せている天蓋を外して 笑える日が来るだろうか
昔の怪我が なお我を怪しくして
うっかり撫でた傷跡まで憎く...後悔
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愛の通り魔に遭ったなら尋ねて
あどけない罪の流れ辿りつく場所
道なき道にも足掛かりはあって
ふとした拍子に見えなくなるのでしょう
風が通り抜けてゆく
傷を撫でてゆく
中途半端な理想を
愛が拐かして
捨てる神なんて所詮人だし
拾う者もまた たかが人なのでしょう...愛の通り魔
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世界の終わりのその後に
かぐわしい匂いの花を生け
様式美としての再生を
象れば聞こえる春の音
未だ見せぬ弱さを
照らし出して お願い
迷いぬいた暁
過ちは溶けてなくなる
何処を見ても敵に囲まれている
そんなとき 中立の光が射し込んで来る...わたしのお月さま
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空を見て悲しくなる
花を見て寂しくなる
必ずは必ずじゃない
絶対は絶対じゃない
はじめから決まっていたかのように
盲目の愛は破れる
一番になれた夜を
思い出し虚しくなる
あの夜の君の体温
低すぎて気に掛かった...破れる
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こじつけを待ち侘びている
「夏だから」 そんなんでいい
お呼びでないまがいもの 見つめ直して
漠然とした怒りを もっと明確に
とにかく生まれたての仔鹿のよう
足を震わせ 綱渡りの渡世
惨めな私を笑え 夏よ
鋭い日差しが この身を焦がすまで
期待などしてもされてもいないのが
心地いい...盛夏
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思い切り弱音を吐き出す
過去が恥になる
風が強い場所を選んだのは自分だろう
ひとつだけ誰しも持たされる
母なる言葉 僕をつくって
悲しみはそこから生まれている
そして癒しもそこから生まれている
昨日見た夢も
気がつけば口から漏れ出づる
母なる言葉 今を紡いで...母なる言葉
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頭ん中ラッパッパーのラパンちゃん
あんよの運動機能が高いのさ
自分より弱そうな奴を捕まえて
スピード狂の世界へ誘うよ
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こんな世界があったの カメさん
気持ちよすぎて死んじゃう カメさん カミさん
とても寂しがりやのラパンちゃん
自慢のお耳で悪口を聞いてるぜ
自分よりクズそうな奴を捕まえて...ウサギとカミさん