naki1234567

昨日のことは全部
無かったことにしてよ
情けないんだよな
さよならだって言えない
なあ、これから大人になって
僕だけ変わっていくんだぜ
このままじゃいられないんだって
あんたの言葉も、香りも、
温度も、心も、全部残ってる
全部残ってるんだ...

春の風に吹かれて
揺れる花びらの中で僕は
はらはら踊った
春の風に吹かれて
まだ少し寒い春の道
はらはら
歩いた先に咲いていた
桜の花びらは散りかけで
はらはら
いっそ君になれたらなんて迷惑かな...

白い雲をただ見ていた今日も
僕は今も何も変わらないなぁ
暑い夏のあの日のことずっと
今も思い出している
ねぇ
昨日もただ今日も
また描けないまま
もう会えないのか
雲が遠く遠くへ
夏影は消えていく...

ねぇ聞いてるの？
もう僕ら帰らないと
君の髪が揺れて靡いた
あの日のことまだ聞けなくて
夏の夕焼けに染まった君の顔が
酷く憂いてそれでいて綺麗だった
何も言わずに滲んで落ちた涙が
なんだかさ離れなくて胸を焦がしてる
ねぇどうしたの？
そんなことさえ言えない...

どうでもいいよなんて
君が言ったからさ
もういっそのことさ僕ら
諦めてしまおうよ
嫌いだったあいつのこと忘れないよ
いなくたって苦しいのは同じだから
僕らはじけて嫌になった
見下していたんだろ　そうなんでしょ
誰か愛してくれよ
誰だっていいよ　いいんだよ...

他人のせいにすんな
そんなの知ったこっちゃないや
まだ僕を決めつけんな
そんなの知ったふうにすんな
決めつけられて
押しつけられて痛いって
どこか叫んでいた
伝えたいことも言えないの
まだ行かないで
大嫌いだって響いた声...

あの日ただただ僕は君をずっと眺めてた
君はただただ青い空をずっと見つめてた
あの夏はきっともう来ない
まだ少し暖かい
いつも通りの朝それだけだ
うつむいて歩いていく
道端に咲いた花びらが
あの日の青色に
重なって惹かれてしまった
花を摘んで持っていった...