イチオシ作品
投稿作品5作品
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A
それは何気ない いつもと変わらない
いつまでも続くと根拠もなく
信じていた日のことでした
A'
「おはよう」の挨拶して
「いってきます」「いってらっしゃい」を交わし
「ただいま」「おかえり」を迎える
そこに何の疑いもなくて
B...タイトル未定
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空を覆う灰色は 時折涙を流すように
雨を降らしては 世界の色を失くしていく
鮮やかな世界が見たいと泣く君の声は
果てのない灰色に塗り潰されて
また雨が降る
遥か空の彼方は 晴れているでしょう
どこまでも広がっているでしょう
いつかこの場所にも 青は届くから
もう少し待っていて 今はまだ泣いてていいか...遥か晴る
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恋をした 気づけば目で追っていた
仲の良い友達 そう思っていたあなたに
想いを伝えたなら この関係はきっと終わる
声にできないこの想いに どうか気づいて
「好きです」
その一言が伝えられない
だからリナリアの花を贈ろう
それが今できる精一杯
恋をして 想いは増すばかりの日々で
恋人になりたい そう願...リナリア
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「将来の夢を思い描いて」 最後に出された宿題
何も思い浮かばなかったけど 漠然と何かにはなりたくて
あの日描いたのは透明な空
何にでもなれて どこまでも行ける
そう思って願った だけど
人生はそう簡単じゃなくて できないことの方が多くて
鮮明な夢を描いていた友は 遠い場所(ところ)へ行ったというのに...透明な空
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朝を告げる鐘 微睡を解(ほど)いて
夢から覚めて また夢を追いかける
夢は覚めた あっという間に
夢は冷めた 想いが足りずに
儚く覚(冷)めゆく夢 足跡は途切れて
叶わぬ夢は 朝露とともに零れ落ちる
目を覚ませば 忘れる夢のように
この夢も思い出せなくなればいいのに
また夢を見る 泡沫のような
また...儚くも人の夢